師範代に聞く、極真空手中国広東省広州道場

2016/02/12

「人として強くなる」-それが極真の教え。

今宵も道場には猛者達の猛々しい雄叫びがこだまする!

世界最大の直接打撃制の空手団体にもかかわらず、華南地区において認知度が浅い極真空手を啓蒙、普及させるべく、昨年4月、広州市内にて華南初の極真空手道場を発足、指導を開始したという蘇理師範代。日本での指導実績がある広東省で唯一の極真空手日本人師範代である。

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国境を超え、人種を超え、創始者大山総裁が提唱した極真の精神を伝承する 

極真空手とは、礼に始まり礼に終わる武道であり、スポーツとは異なる。あらゆる人種、民族、国家、政治、思想、宗教、性別、年齢などによる偏見や差別もない。無論太極拳や少林拳など武術が盛んなここ中国においても、日本が世界に誇る精神的文化遺産を、日本人として是非伝えていきたいところである。「押忍」という挨拶があるが、これは極真の精神である「尊敬 忍耐 感謝」の三つを柱としたものであり、己を制し、耐え忍ぶということを意としたものである。こうした極真の精神を継ぐ広州道場では、いずれも厳しい自己修練を課し、その奥義を極めることによって自己の人格形成、すなわち人間としての正しい道を極めることを目指す。 pic1

 

「頭は低く目は高く、口を慎んで心広く、孝を原点として他を益する」

親は子供に無償の愛を注いでくれる存在であるが、その親を大切に思い愛することができないで、他の人を愛し大切にすることはできない。つまり簡単に言えば、親孝行を原点としているのである。親に感謝し孝行が出来てこそ、兄弟姉妹や友人、地域社会、自分に携わる人々、更には国家や地球全体を愛する気持ちを根底で分かり合えるというものだ。

 

 

武道を通して得られる国際交流、経験と教訓

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空手を通じて世界の空手家と知り合い、友好関係が生まれるのも空手の魅力の一つだ。また、道場で共に稽古をする先生や仲間を尊敬し、稽古を通じて簡単に諦めることのない忍耐力を養う。時には厳しい稽古の中で、自ら痛さや苦しさを体験することによって、自分だけではなく他の人(相手)の痛さや苦しさを理解することができる。それが相手を思いやる気持ちにつながり、やがては感謝のできる気持ちに繋がる。日本人が大切にしている挨拶や礼儀作法といった文化的側面からも極真空手を継承・伝承していけることは、国際理解を深めるという観点からも非常に有意義に思える。

広州道場では、少年少女部・一般部ともに稽古が終わると、和気藹々とした雰囲気の中、定期的な門下生同士の交流会なども開催されている。男性だけではなく女性にも護身術やフィットネスといったインナーマッスルを鍛え上げるボディメイキングの一環として、大変有効な手段であり、そうした個々に合わせた指導法にも定評がある。見学・体験は随時受付中。

 

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蘇理 建二Kenji Sori

極真空手中国広東省広州道場責任者

国際空手道連盟極真会館三段位 極真空手師範代

 

1973年8月31日生、兵庫県神戸市出身。9歳より空手を始め、国際空手道連盟極真会館旧本部直轄大阪道場に入門。のちに兵庫県大阪南支部へ移籍し、極真空手世界二連覇の中村誠師範の元で修行する。2007年よりシンガポール支部へ移籍、2014年より広州在住。

  • 最近の大会出場戦歴と受賞●

◎2010年 シンガポール空手道選手権大会 黒帯の部 準優勝

◎2011年 全アジア空手道選手権大会 シンガポール代表 重量級第4位(20ヵ国参加)

◎2011年 全シンガポールオープン空手道選手権大会 無差別級 優勝 最優秀選手賞

◎2012年 全シンガポール空手道選手権大会 第4位 敢闘賞

◎2013年 国際空手道連盟極真会館 東南アジア地区 中近東地区より特別功労賞を受賞

◎2014年 全アジア空手道選手権大会(上海)出場 日本代表(18ヵ国参加)

 

入門のお問い合わせはこちら!cid_c2dc7e39-b7c2-42f9-9d62-2491fd2ab160

極真空手中国広東省広州道場

住所:広州市天河区珠江新城海風路47号

凱旋新世界広場広粤天地T26棟2階ホール

電話:+86-156-2230-1585(道場責任者 蘇理まで)

メール:riograys@yahoo.co.jp

 

 

 

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