風水の奥義を行く!キャンパス、この素晴らしき世界、の巻

2023/08/16
中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。
ここでは香港の伝統的な風水をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。

第137回 キャンパス、この素晴らしき世界、の巻

◆教育機関は立地が大事◆
ホテルサービスやエンジニアリング、デザイン等、様々な分野のプロフェッショナルを輩出している香港理工大学。この大学のキャンパスは紅磡(ホンハム)という香港の街の中心部にあり、敷地面積がどんどん広がっているように見えます。また、この大学は米国の航空会社と共同で航空サービスセンターを設立したり、日本や英国の大学等と共同で社会責任ネットワークを設立したり、大手IT企業とビッグデータ分析センター研究室を設立したり、様々な分野のシンクタンクと共同研究を進めています。
多くの優秀な人材を輩出し、柔軟な発想を持って拡大しているのは、実は風水から見たこの界隈の立地と大きな関わりがあるようです。
どのような立地に明日を担う教育機関や大学があるのかはとても大事なポイントです。香港の他の大学は優秀な人材を輩出できる良い山のエネルギーの影響を受ける場所に設けられていることが多いのに対し、この大学は九龍の平らな土地に突如としてぽこっと小高い丘のようになっているエリアに立地しています。

◆高崗龍と平洋龍◆
風水では、龍があたかもうねうねと動いているかのように見えるためパワーのある山脈のことを「龍脈」と呼んでいます。龍脈はどの山脈にもあるわけではありません。ニセモノが多い中で本物の龍脈を見つけ、その龍が一休みする最もエネルギーの強い場所(龍穴)を見出すことを「尋龍点穴」と呼んでいます。
この尋龍点穴ができてはじめて風水師と名乗ることができるのです。
その龍がどのような龍であるかを理解し活用することができますが、これらは大きく「高崗龍(こうこうりゅう)」と「平洋龍(へいようりゅう)」の2つに大別されます。平洋龍は広い平野のある地域にいると言われています。たとえば東京の街がそれにあたります。徳川家康公、秀忠公、家光公の風水アドバイザーであった天海和尚は江戸の町作りに平洋龍を活用しました。
その一方で、香港のように山や海が近くにある立地の場合は高崗龍しかおらず、平洋龍は見当たりません。高崗龍では山の龍と海の龍の両方の動きをみます。この大学の立地のように平らな土地に突如としてぽこっと小高い丘が現れるのは、距離はあるものの優れた山の龍脈のエネルギーを受け、そのエネルギーが一旦地上にあふれている証拠です。こうした良いエネルギーを放つ場所に立地するということは、良いエネルギーを受け優れた人物を持続的に輩出できることでもあります。これはこのエリアに大学を設けた先人の素晴らしさだと言えるでしょう。

◆孟意堂風水的キャンパスを選択する奥義◆
香港は競争の激しいところです。教育の世界でも地面でつながっている14億の人々との競争があります。幼稚園に入る頃から競争は始まり、小学校、中学校、大学入学と激しい競争が待ち受けています。「スタートラインで競争が決まる」と言われたのは昔のことで、大学に入ってからも卒業してからももちろん競争は続きます。IMG_6206  その人の競争に対する資質やモノの見方が影響するので何が正解かは人それぞれです。戦うことをよしとせず、別の方法で進路を選択することも一つの方法です。しかしながら、ホンモノの龍脈から受けるエネルギーによって、競争することから目を逸らすことなく向き合う力は養われ磨かれていきます。人生を歩む上において大事な教育という土台をこうした立地の影響を受けて培っていけるのです。その影響は学生さんたちだけではなく先生方にも研究機関で働く人たちにもあります。
大袈裟な言い方をすると、風水では天のエネルギーと地のエネルギーを受ける「人」という観点からものを見ることができますが、地から受ける影響は実は大きく、学ぶ舞台をどこにするかはとても重要なポイントです。山は人の資質や健康、知恵を制するのですから。


彦坂 久美子
<プロフィール>

名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド・ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。

孟意堂
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Line ID: Mannidou2868

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