風水の奥義を行く!第100回 眼は口ほどにモノを言う、の巻
中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。
ここでは香港の伝統的な風水をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。
◆拡張現実(AR)の時代がやってきた◆
「風水の奥義を行く!」は、おかげさまで今回100回を迎えました。まだ知られていない風水の奥義をこれから先も伝えていきますので、どうぞよろしくお願いします。
さて、第八運(2004年〜2023年)から第九運(2024年〜2043年)に移行している今、チャンスは何にあるのでしょうか?そのキーワードの一つが「眼」です。眼に関わるビジネスは時の流れを反映するかのようにもう始まっています。日本や香港のみならず世界中でヒットした「ポケモンGo」や、実際の人形とCGを合成して表情を変える「チコちゃんに叱られる」、Matt化できる(タレントのMattさんのように肌が美白になり、目が大きくなり、顔がシャープになる)アプリ、家具が試し置きできる「IKEAPlace」等、拡張現実(AR)を生かし視覚で楽しむ、そして視覚に訴えるものがヒットしています。
◆八卦に隠された暗号を読み解く◆
風水は平面を鑑定するばかりではなく時の流れとも関わりがあります。古代の中国では龍が180年の周期で天空を駆け巡ると思われていました。その180年を9つの運に分け、それぞれの時期に八卦(乾(けん)兌(だ)離(り)震(しん)巽(そん)坎(かん)艮(ごん)坤(こん))と五黄の名が付けられました。
この八卦にはいくつかの暗号が隠されています。つまり、その時の流れのヒントを八卦から読み解いていく必要があります。その時代に注目される人物はミドルの女性(第九運)や若い男性(第八運)であり、動物の場合は鳥(第九運)や犬(第八運)です。そして、その時代に注目される感覚器官というのもあります。第七運(1984年〜2003年)は「兌」の時代。「口」を使って情報を伝え、「音」で受け取る時代です。
この時代、ラジオから聞こえるニュースやDJのトークに人々は夢中になり、カラオケが大流行しました。面白いトークや個性的な声がうけた時代でした。語れば語るほど、口を使えば使うほど稼げる時代でした。
第八運(2004年〜2023年)は「艮」の時代。「手や指」で情報を伝え、受け取る時代です。
もふもふ・ふわふわの手触りに人気が出て、素材のきめ細かい滑らかな感覚が問われる時代です。柔らかく心地良い手触りが着るものだけではなく様々な分野で追求されました。パソコンなしにはできない仕事が増えたのもこの頃からです。音声で通話するケータイから指でタッチするスマートフォンに変わっていきました。どんなときもスマートフォンやタブレットは手放せなくなりました。
◆孟意堂風水的八卦に隠された暗号の奥義◆
第九運(2024年〜2043年)は「離」の時代。「眼」を使って情報を伝え、受け取る時代です。
「離」の時代は、光のように明るくはっきりしているものやスピード感のあるものも求められるでしょう。眼、つまり視覚の何に訴えると人々は喜び、感動し、手放せなくなるのかを今後考えていく必要があります。
アップルやレノボをはじめ、多くの企業はまるでこのことを知っているかのように「ARグラス」を開発中です。注目を集める拡張現実(AR)の波は決して偶然ではありません。また、第九運には賢い人たちがたくさん生まれますから、ARのみならず視覚を生かす分野でこれまでになかったおもしろいものが生まれることでしょう。
しかしながら、心配なのは行き過ぎてしまうことです。この時期に科学が発展するスピードとその力の強さに人々の心が追いつけなくなるのです。これは、原子力の発明が原子爆弾として活用されたような場合だけではなく、有意義なはずの情報が人の心を押しつぶしてしまう場合も意味します。第九運のもう一つの感覚器官は「心」です。つまり心の感覚も大きく影響します。視覚から来る情報は人の心を明るくし、豊かにするものであって欲しいと願うばかりです。
彦坂 久美子
<プロフィール>
名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド・ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。
孟意堂
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