ドラマ「延禧攻略」で人気!清朝の芸術品の世界
ドラマ「延禧攻略」で人気!
清朝の芸術品の世界
清朝の乾隆帝時代を舞台にした中国のドラマ、「延禧攻略」が香港、台湾、中国で人気を集めている。同王朝で最も栄えた時代を描く同作品だが、贅沢な素材を使い、職人芸で仕上げられた美しい装飾と衣装は特に好評で、同番組を見て伝統文化に興味を持つ若者も多いのだという。今回はそんな清朝の芸術品をご紹介しよう。
宮廷金珀圓雕天祿擺件
琥珀製。神話の中の獣、天祿が角の付いた頭を前に向けて佇んでいる。
竹根縷空雕九如如意
3本の竹根でできた王笏。杖の8つと上部の大きな霊芝は長寿の象徴である九如を暗示している。
瑪腦巧色白菜瓶連座
瑪瑙の形を活かした細工の緻密さが素晴らし い。台座は針葉樹を形どった塗り物。
水晶球連紋紋座
完全な球形に彫られ、磨かれた水晶の美しさが見事。
銅胎灑金橢圓型香爐連蓋
青銅に金箔を施した香炉。台座、飾りのついた蓋の細工も美しい。
松石綠釉如意型托
上部は霊芝がモチーフ。脚はよく見ると獣の口から伸びている。
水晶仿古六角型方鼎香爐連蓋
六角形の水晶の本体に、凹凸のある縁と湾曲した四足が特徴的。
青白玉沁色仿古螭龍紋雞心佩
茶色の翡翠製の飾り。女性を模した形にレリーフ紋様、幾何学模様、 龍が彫り込まれている。
瑪腦山水紋硯屏
大理石のような色合いの瑪瑙を加工し、木製の枠に収めた一品。
「秋月入疏林」印款
田黄石を使った印章。前面には菊と蝶、裏面に宋時代の詩人、韓琦の詞、“九日水阁”が刻まれている。
竹開窗縷空雕鳳求凰詩文筆筒
1本竹製の筆立て。中央には琴を弾く男性とそれを眺める女性、香炉等の小物が見える。
宮廷粉紅璧茜二龍爭珠筆舔
ピンク調のトルマリンでできた硯。縁に中央の真珠を挟んで2匹の龍が彫られている。
宮廷青玉硯台連盒
翡翠の色合いと、宋王朝時代に流行した丸みのある姿形が美し い硯。
(テキスト:Hilary Kwan、翻訳:Shoko Masuda)
Maria Kiang Chinese Art
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