ドキュメンタリー映画「三船敏郎 ザ・ラストサムライ」

2017/05/08

mifunedocpos_hugeスティーブン・スピルバーグらハリウッドの巨匠も憧れた“世界のミフネ”。架空のキャラクターにも、実在の人物にも、演じる際には全力を注ぎ込んだ、今は亡き日本を代表する名優・三船敏郎。没年20年となる今年、彼の「伝説」が再び脚光を浴びている。この映画は彼の生涯、そして「侍映画」の進化に貢献した彼の極めて重要な役割を描いた長編ドキュメンタリーだ。

彼が出演した最も偉大な時代劇、黒澤明監督「七人の侍」(1954)、稲垣浩監督「宮本武蔵」(1954-56)、「蜘蛛巣城」(1957)、「用心棒」(1961)、「赤ひげ」(1965)に焦点を当て、彼と仕事した日本の映画関係者、俳優、三船の偉業に影響を受けた海外の著名人たちなど、多岐に渡る膨大なインタビューと貴重な映像で展開される。スピルバーグ監督は劇中で、「演技に真剣に取り組む俳優たちは、彼のことを研究し、沢山の人々がミフネを真似ようと試みる。でも、誰にもできないのさ」と語っている。

三船敏郎の作品を何度となく見返してきた人も、“世界のミフネ”の偉大さにこれから触れる人も、このドキュメンタリーを見れば、一気にその眼光に、魅力に、存在力に、吸い込まれるだろう。一役者から日本を代表する大スターへと変貌する三船敏郎の進化と侍精神を、ぜひ劇場で感じていただきたい。香港での公開は5月20日だ。

三船敏郎 ザ・ラストサムライ
5月20日公開
監督:スティーブン・オカザキ
出演:香川京子、八千草薫、役所広司、 スティーブン・スピルバーグ、キアヌ・リーブス

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