香港・孟意堂の風水シリーズ!記憶することと記憶をリセットすること、の巻
中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。ここでは便利な風水の道具(ツール)をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。
◆孟意堂、ヨーロッパの街並みを歩く!◆
思えば筆者の幼い頃は今のようにアスファルトの道路はまだ少なく、転んでも擦り傷程度で済むような土の道路とか砂利道とかがまだ残っている時代でした。舗装された道とは違い、ガタガタの道でした。
今となっては懐かしい昭和の頃の風景です。
そのせいか、街並みはとても柔らかく、いろんな出来事やいろんな人たちを受け入れてくれるような、そんな街並みでした。
香港は、舗装されたアスファルトの道路が多く、大都会らしく近代的であっさりとした雰囲気を醸し出しています。
そして、筆者が久しぶりに訪れたドイツは美しい石畳の道路。もちろん、表面だけが石畳のタイルのような作りではなく、長い歴史を刻んだ本物の石畳です。そのせいか、この石畳の見える風景には香港や近代都市には感じられない重厚感があります。
◆風水で見る「らん頭」とは◆
さて、風水には、私たちが肉眼で見える風景や事柄を判断する「らん頭」と、目には見えないものの重要な気のエネルギー「理気」があります。いくら素晴らしいものであっても、それを使うことのできないようならん頭であれば意味がありません。人間の身体に喩えれば、いくららん頭という体格が良くても、理気という人に宿る精神力や技術力が伴っていないと何も実現できない、つまりらん頭と理気が一体となってはじめて人間の素晴らしい力が発揮されるのです。
よって、その町や家屋に使われる素材も風水の良し悪しを決める大きな要素となります。香港同様、湿気の多い日本では通気性が重要視され、住まいの構造だけではなく、木造家屋に畳が使われていました。
その一方、ヨーロッパで道路や建物の一部として使用されている石は、コスト面や長持ちという点だけではなく、石の中でも雨などの水を表面から吸収する石を使っているようです。
五行では石は土、雨は水にあたります。一般的に土は水を剋すると言い、良くない意味として把握する場合が多いですが、土や石には水の流れを制御する、つまりうまくコントロールする働きも追っています。そして、ドイツの南部・ミュンヘンにある石のように水を吸収する働きもあり、また、石は力強い水の流れをうまくコントロールし、意外と地下水の多いこの町にはなくてはならない素材のようです。
◆孟意堂的石と言う素材をマスターする奥義◆
お住まいや町作りにはその土地に合った実に様々な素材が使われています。その中で唯一「石」だけが記憶力を持っています。石はもちろん決してものを言ったり昔起きた出来事を伝えるようなことはありません。しかし、その人に過去起きたことやその町で過去に起こったことをしっかりと記憶しているようです。
ミュンヘンの街のように、商売で賑わい、普段から隣近所の人たちがたわいもない会話をしていることも、過去にオリンピックで町中が活気付いたことも、第二次世界大戦の時代に起きた出来事も、遠い昔にこの町に王様がいた時のことも・・・。これが、石がパワーストーンと呼ばれる所以ではないかと思います。
そして、石が良い記憶ばかり持っていれば良いのですが、問題は負のオーラのたっぷりある記憶をいかにリセットできるか、です。記憶することは簡単なことではありませんが、記憶をリセットすることはそれ以上に簡単な事ではありません。長い年月をかけた記憶であればあるほど、です。
このことはそこに生きる私たち人間にも全く同じことが言えると思います。これは、人の運命を押す際に実際にはとても重要でとても大変な作業だと思っています。
彦坂 久美子
<プロフィール>
名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド•ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。
孟意堂
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