【香港】ヘルパー雇用のポイント
雇用のポイントを解説
ホームヘルパー制度を活用しよう!
共働き夫婦が多い香港では、外国籍のヘルパーと雇用契約を結ぶ家庭が多い。小さな子どもがいたり高齢者の介護が必要な世帯では、ヘルパーのサポートによって生活がとても便利になる。とは言え、日本人にはあまり馴染みのない習慣のため、雇用やヘルパーとの生活にためらいを感じる人も多いはず。制度を理解することで、不安を解消しよう。
ヘルパーの業務
ヘルパーには、自宅の掃除、料理、買い物、乳幼児やペットの世話、学校の送迎など日常生活における家事全般をお願いすることができるが、一部依頼してはいけない仕事が法律で定められている。
ヘルパーに依頼してはいけないこと
・雇用主以外の家庭での家事
・高層階での窓掃除など危険な作業
・病院での看病
・リハビリ以外のマッサージ行為
・申請なしでの車の運転 など
ヘルパーにかかる費用
雇用契約時の費用
・ビザ申請費
・公証費
・入国渡航費
・強制保険料
・エージェントへの仲介手数料 など
※全てパッケージ化しているエージェントも多い
毎月の費用
・最低賃金:HKD4,990(2024年9月28 日以降に締結された契約に適用。それ以前の契約ではHKD4,870)
・雇用主がヘルパーに無料で食事を提供する家庭が多いが、代わりに食費を支給することも可能。最低食費手当:HKD1,236
ヘルパービザ取得の基本的な流れ
①ヘルパービザを所持していない場合、②ヘルパービザを所持しており前雇用主と契約が満了した場合、③ヘルパービザを所持しており前雇用主と特別な事情(雇用主の香港外への移住や死亡、家計の悪化など)で契約を途中解除した場合、④前雇用主と特別な事情がなく契約を途中解除した場合の4パターンに大別できるが、採用決定後の基本的な流れは以下の通り。

契約の途中解除
雇用主の本帰国やヘルパーの仕事に対する不満などを理由に雇用契約を途中解除する場合は、以下の点に注意する。なおヘルパーの妊娠や病気休養中の解雇は認められていない。
解雇通知は1カ月前までに
原則として1カ月前までに通知をして解雇を知らせるか、1カ月分の給与を支払い即日解雇する方法がある。またヘルパー側も同様に、1カ月以上前の通知もしくは1カ月分の給与額を雇用主に支払うことで契約の破棄ができる。
署名した書類をイミグレーションへ
解雇に際しては、雇用契約解除通知書をイミグレーションへ提出する必要がある。通知書には雇用主とヘルパーの双方の署名があることが望ましいが、解雇理由によってはヘルパーがそれを拒否する場合もある。そのような場合でも、どちらか一方のサインがあれば受理される。
解雇後の一時帰国渡航費は雇用主負担
契約の解除にあたってヘルパーは出身国へ一時帰国しなければならず、その渡航費(航空券代と帰国日の食費などとして1日あたりHKD100)を負担する必要がある。
勤続年数によっては退職金が必要
2年以上雇用しているヘルパーを家庭の事情などにより途中解雇する場合、解雇手当の支払いが必要となる。また5年以上雇用しているヘルパーを解雇する場合は、長期勤続手当を支払う義務がある。ただし、両方に該当する場合はどちらか一方の手当を支払えばよい。解雇手当、長期勤続手当の金額は以下より算出する。
月間給与(食事手当を含む) × ⅔ × 勤続年数 = 解雇手当、長期勤続手当
有給を消化させるor買い取る
ヘルパーが有給を未消化の場合、雇用主は残り日数で有給消化させるか有給日数分を買い取る必要がある。ヘルパーが取得できる有給休暇は1年目と2年目は就労完了日に7日間。それ以降は毎年1日ずつ増え、最大14日間までとなっている。
最終給与は日割り計算で
契約満了時および解雇時の給与や手当(母国への交通費など)は、雇用最終日から7日以内に支払うことが義務付けられているが、ヘルパービザの期日が雇用契約終了日となることがほとんどであるため、通常は雇用最終日に支払う。

不安解消! ヘルパー雇用 Q & A
Q. どうやって見つける?
A. エージェントを使わない場合は、知り合いの紹介を受けたり、在邦人のSNSグループやヘルパーと直接やり取りできるサイトなどから探す人が多い。またエージェントのなかには日本語に対応している会社もあるので、外国語での契約などに不安がある人も安心だ。
Q. 語学に自信がない……。
A. ヘルパーの大半を占めるのはフィリピン人やインドネシア人。英語を使うヘルパーがほとんどだが、なかには日本語が話せる人もいる。ただし、片言のコミュニケーションで問題なく過ごしている家庭も多く、日常生活においてそれほど心配する必要はない。
Q. 一緒に住まなければいけない?
A. 他人との共同生活に不安を感じる人も多いだろうが、通いのホームヘルパーは認められていない。住み込み型にどうしても抵抗のある人や毎日は必要ないという人は、割高だが派遣型のパートタイムヘルパーを検討してみるのもひとつ。
Q. どのような部屋を用意するべき?
A. ヘルパー用の個室を備えた住宅もあるが、必ずしも専用部屋が必要なわけではなく、ヘルパーのプライバシーがある程度保たれた環境であれば小さな子供と同室にさせることなども可能。
Q. 休みは?
A. 1週間に1日の休日を与えることが定められている。曜日はヘルパーとの話しあいで決めて構わないが、日曜が一般的。また雇用条例で定められた年間12日間の祝日も休みになる。
Q. 新生児の世話もしてくれる?
A. 新生児の世話をした経験のない人や自身の高齢などを理由に嫌がる人もいるので、面接時に必ず伝えよう。
Q. 気をつけるべきことは?
A. お互いの誤解を招かないよう、貴重品は金庫などに保管する。また後々のトラブルを防ぐために、門限などの細かなルールを事前に決めて書面化することもおすすめする。さらに、ヘルパーの雇用にあたってはトラブルがつきものという心構えをしておくことも大切。文化の違いを受け入れつつ、伝えるべきことははっきりと伝えて、お互いが気持ちよく生活できるようにしよう。

香港イミグレーション
https://www.immd.gov.hk/hkt/fdh.html


お得なクーポン満載のPPW公式LINE友だち登録はこちらから!
ぽけっとページウィークリーバックナンバー No.942