【香港】中環(Central・セントラル)地区紹介記事
中環(セントラル)は、金融都市香港の中枢であり、銀行や証券会社、保険会社など各国の金融機関の本部がある。イギリス植民地時代の当初1841年から金融エリアとしての役目を担う香港の中心商業地区で、香港証券取引所や、香港ドル紙幣の発券銀行である香港上海銀行(HSBC)やスタンダードチャータード銀行、中国銀行(香港)などの本店がこの中環に位置する。地理的には中国大陸との陸続きの九龍半島の最南端尖沙咀と、ヴィクトリア・ハーバーを挟んで対面側に位置している。
2011年に立法会と政府総部が金鐘北部添馬に移転するまでは、このエリアが香港政治・官僚界の中核であった。その名残として、イギリス統治時代の総督府で現在の行政長官官邸である「礼賓府」や、その付近にある以前の政府総部である「中区政府合署」、最高法院という香港の最高裁判所の庁舎として建てられ、後に立法局・立法会議事堂として使われた建築物などがある。また、中環のエクスチェンジスクウェア(交易廣場Exchange Square)には在香港日本国総領事館が在留邦人のサポートを行っている。
観光・ショッピングとしても中心地となる中環は、ビクトリアピークに向かう形で進むと、Bar街の欧米式ナイトライフが愉しめる蘭桂坊(ランカイフォン Lan Kwai Fong)や西洋人に人気のレストラン街SOHO、ビクトリアピーク行きのケーブル鉄道発着駅や、中区警察署、中央裁判士署、ビクトリア刑務所の3つの史跡をリノベーションして一大芸術観光スポットに生まれ変わった【大館】など香港滞在時には必ず訪れておきたいスポットが数多い。
俗に「飲食の価格が高め」という印象がある中環において、100ドルほどで食べられる昔ながらのローカル飯をご紹介。雲吞麺から行列のできる牛バラ麺のお店、多国籍なファーストフードまで厳選紹介。お洒落ランチに飽きてきたら是非ご参考あれ。
龍の通り道とされる丸窓が四方を囲む中環のオフィスビル「怡和大廈(ジャーディンハウス)」に、高級感あふれるフードコート「BaseHall 02」がオープンした。ミシュラン掲載店が多数出店しているほか、高級広東料理店、行列の絶えないローカル店など、フードコートの概念を覆す展開に話題が集まっている。
人気の観光スポットである【大館】は旧中区警察署、中央裁判士署、ビクトリア刑務所の3つの広大な史跡が改装されて、レストランやブティック、美術館などが入る名所。またかつての警察宿舎を改装して作られたクリエイティブセンター【PMQ元創方】も見逃せない。
風水が人々の生活に根付く香港。特に金融街である中環は、風水的にみて、とにかく強いエネルギーの流れる地。九龍半島からやってきた龍がビクトリア・ハーバーで水を得て勢いを増し、ピークまで駆け登った後、一気に降りてくる場所なのだとか。そんな中環で起こった、大手銀行同士の風水大戦をご存知だろうか。