マリリンのぶらグル巡り Vol.58
中環(セントラル)の隠れ家的なスタイリッシュでモダン、四川料理のレストランバー「1935 Restaurant」
中環(セントラル)は香港でも言わずと知れたグルメスポット。国際色豊かな中国料理をはじめ数多くの各国料理店が軒を連ねる。そんな中、隠れ家的な存在で密かに人気を集めている四川料理店があるのをご存じだろうか。場所はランカイフォンの入り口にあたる威霊頓街(ウェリングストリート)にある商業ビル「M88 Wellington Place」の19階。添加物やMSG一切不使用の四川料理を提供するお洒落なレストランバー「1935 Restaurant」。オーナーの祖母は四川出身で名の知れたシェフだったという。そんな祖母は1935年に香港へ渡り、伝統的な広東料理の調理方法を四川料理へと変えて、斬新な料理の数々を提供してきた。祖母が亡くなった後は、家族経営でモダンでエレガントな雰囲気と時代に合わせた祖母の味を守り続けている。
シックでモダンなインテリアはまるで上海の黄金時代の社交界の雰囲気を思い出させてくれる。店内は、レストランというよりバーの印象が強いが、他店では中々見ることが出来ないユニークなレストラン。大きな窓からは香港の摩天楼を眺めることができ、グラマラスな雰囲気に酔いしれながら料理とドリンクを楽しむことができる。デートや特別なディナーにもぴったりのお店。そんな同店のおすすめのメニューを紹介しよう。
まずは、同店看板メニューのソフトシェフクラブを揚げてたっぷりの四川唐がらしで炒めた「Fried Soft Shell Crab, Sichuan Dried Chili」。食欲もビールも進む味。辛い四川の魚ダシで取ったスープで煮込んだハタは淡泊な魚の味とピリ辛さが見事にマッチ。
冬瓜、乾燥ホタテを鶏のダシで煮込んだ「Braised Winter Melon, Conpoy, Double boiled Chicken Stock」はダシがしっかり効いて冬瓜が柔らかい口当たりになっている。
どんな食事にもマッチするビールやワインもいいが、同店自慢のカクテルもトライしてみたい。まずは、ジン、日本酒、梅酒、ゆず、ライム、そしてジンジャービールをミックスした「Camation Say」は日本人にも親しみやすいテイストのカクテル。
強めが好きな人にはピリ辛さが魅力のラム、梅酒、中華ハーブ、アップル、パイナップル、そしてチリをミックスした「Pep. Chil Razzi」をおススメしたい。中国のお酒「茅台酒(マオタイ)」、アイルランドのウィスキー、アブセント、ジンジャー、ライムとレモンをミックスした「Two Headed Spear」も試してみたい一品。
いつもと違ったお洒落でエレガントな空間で四川料理を楽しみに出かけよう。
1935 Restaurant
住所:19/F., M88 Wellington Place, 2-8 Wellington St., Central
電話:(852)2156-1936
時間:12:00~15:00、18:00~23:00
フェイスブック:1935 壹玖叁伍