湾仔(ワンチャイ)湖南料理「書湘門第(Cafe Hunan)」

2014/10/21

書湘門第 Cafe Hunan

肉料理  ヌードル

酸辣湯(サンラータン)などが有名な中国8大料理の1つ、湖南料理は、辛さと酸味が特徴だ。香港大学の教授が手掛けるレストラン「書湘門第」では、本格的な湖南料理がいただける。1号店は名門の香港大学に近いサイワン(西環)にあり、今年、ミシュランガイドに推奨店として掲載され話題を呼んだ。その人気を受け、最近、ワンチャイ(湾仔)に2号店をオープン。今後ますます火がつく予感だ。

ワンチャイ店、サイワン店ともに、店内はまるで古い書物の世界に迷い込んだよう。至るところに中国の絵画や置物が飾られ、独特の雰囲気を醸し出している。さて、同店おすすめのメニューをいくつか紹介しよう。

魚料理

1皿目は、「剁椒魚頭(ドッジャウユータウ)」。これは出汁がよく出る魚の頭をふっくら蒸しあげ、スパイシーなソースで仕上げたもので、湖南料理において最もメジャーな料理の1つ。同店では、「大頭魚」と呼ばれる、その名の通り大きな頭の魚を使い、唐辛子の発酵調味料である「剁椒(ドッジャウ)」と酸味のある「酸辣椒(サンラージャオ)」を使って仕上げる。蒸した魚の頭は、身がたっぷりで柔らか。この1皿で2つの味が楽しめる。赤い剁椒ソースはスパイシー好きな人におすすめで、食べやすい黄色の酸辣椒ソースは辛さが苦手な人でも美味しくいただける。正式な湖南スタイル「剁椒魚頭(ドッジャウユータウ)」は、ぜひ白ごはんと一緒に食べていただきたい。

続いては、「冰鎮厥根粉(ベンジャンキュガンファン)」と呼ばれる冷たい麺。あまり聞き慣れない名前だが、「厥根粉」とは、シダ科植物の根に含まれるでんぷん質を麺にしたもので、栄養をたっぷり含んでいる。同店では、食感をさらによくするために冷した状態で提供。そこにシェフ特性のソースで味付けする。スパイシーで酸味の利いたこの1品は食欲を刺激すること間違いなし。

スパイス

最後は、クミンと大量の唐辛子を使ったスペアリブ「孜然寸骨(ジーインチュングワット)」を紹介しよう。スペアリブは香ばしく脂っこすぎず、肉質が柔らか。豪快にかぶりつけば無意識のうちにどんどん食べてしまいそうだ。

香港湖南料理レストランは貴重な存在だが、同店の料理は、見た目、香り、味と、全て満足においてでき、ミシュラン掲載店であることも納得のレストランだ。すでにはまっている人も、まだ味わったことのない人も、ぜひとも足を運んでみよう。

Cafe Hunan

書湘門第 Cafe Hunan
住所:1/F., Wayson Commercial House, 68-70 Lockhart Rd., Wan Chai
電話:(852)2528-3699
時間:12:00~22:00

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