「盆菜」と「年糕」で迎える旧正月

2023/01/04

2023年を迎えたが、ここ香港での新年はこれからがメイン。
そう、旧正月がやってくる。
今年の旧正月は1月22日が初一。
日本人には馴染みの薄いこのイベントも、せっかくこの地にいるのなら、香港版のおせちとお餅で祝ってみるのはいかがだろう。

香港流にお祝いしてみない?

香港版おせち「盆菜」
rt-3IsAg日本のお正月には外せない、おせち料理。おせちを食べずして正月を迎えた気がしないという人もいるのではないだろうか。ここ香港でも日本のそれと同様、旧正月に欠かせないお祝い御膳がある。それが、盆菜(プーンチョイ)だ。
日本のおせちといえば、真っ赤な伊勢海老や黄色い栗きんとん、輝く黒豆などが、種類ごとにきれいに分けて詰められた彩り華やかな盛り付けが一般的。一方、香港の盆菜は、様々な具材がひとつの鍋にこんもりと盛られており、色は茶一色。一見するとごった煮のようだが、炒めたり、揚げたり、煮たり、蒸したり…と、それぞれの食材に合わせた調理法で手間をかけ作られたあと、鍋に一緒にして盛り付けられる。使われる食材に特別な決まりはないが、大根や白菜、里芋、ブロッコリーなどといった野菜のほか、魚介類では海老や干し牡蠣、魚の浮き袋など、肉類では豚の角煮や蒸し鶏などが定番。最下層に味が染みやすい大根などの食材が置かれ、具材ごとに順に積んでいくが、一番上には大抵、高級食材が並べられる。
そしてもうひとつ日本と違う点は、おせちは正月にしか食べないのに対し、盆菜は中秋節や冬至などといった季節の節目、あるいは新居への引越し祝いなどとしても食されてきたこと。より身近なお祝い御膳といえる。
また現代の人はあまり気にしないようだが、食べ方に関して一応の作法はあり、下に埋まっている食材を掘り起こすことはご法度。上から順に食べていくのがマナーとされる。

こちらも旧正月の定番「年糕」
日本では五穀豊穣を祝って正月に餅の入った雑煮を食べる習慣があるように、香港を含めた中華圏でも年糕(ニンゴウ)と呼ばれる餅が振る舞われる。中国語で一年一年成長するという意味の「年高」と発音が同じであるため、縁起物としても食べられてきた。この年糕、旧正月プリンとも呼ばれ、飲茶の定番メニューでもある大根餅のほか、タロ芋味、ココナッツ味など種類も様々ある。

老舗レストラングループでも購入可能
この時期、多くのレストランでは盆菜や年糕がテイクアウトできる。香港の大手レストラングループ「1957 & Co.」が販売する盆菜は、中国四大料理のひとつ、淮揚料理のエッセンスを取り入れたもの。アワビ、ナマコ、海老、魚の浮き袋など魚介類に加え、カモの蒸し煮、ポークナックル、蒸し鶏、上海炒年糕(上海風モチ炒め)など、いずれも豪華高級食材が使われており、付属の自家製アワビソースをかければ、クセになる濃厚な味わいに。鍋はガス、IHいずれにも対応しているので、ご家庭で温めなおし作りたての味を堪能できる。6a9b8e88-74de-f8ec-73c4-1a42ff561116eqBnjGWw また同店では今年2種類の年糕を取り扱う。干した貝柱や海老、肉、カブなどを絶妙なバランスで混ぜ合わせた旨味たっぷりの「Turnip Pudding with Dried Scallop sand Preserved Meat(大根餅)」と、甘いスイーツのような「Chinese New Year Pudding with Coconut Juice(ココナッツ餅)」。食の都、香港の特別な旧正月料理を堪能してみてはいかが?

引換券購入場所:赤の匠、權八、北海丼、An Nam、Mango Tree、Modern Shanghai、Paper Moon、10 Shanghaiなど同グループレストラン
価格:年糕HKD198/箱(900g)※5箱購入で1箱無料
盆菜HKD1,688(6人前)※1957 & Co.グループレストランで使えるHKD500の割引券付き
販売期間:1月14日~2月5日
受取場所:10 Shanghai、Modern Shanghai (Olympian City) 、Modern Shanghai (YOHO Mall) Modern Shanghai (East Point City)
※配達サービスはなし
ウェブ:https://1957-co.eber.co

Pocket
LINEで送る