国際空港のあれこれ特集1:アジア最大級のハブ空港の素顔に迫る!

2016/03/07

香港国際空港アジア最大級のハブ空港の素顔に迫る!

「世界一着陸が難しい空港」とも呼ばれた啓徳(カイタック)空港に代わる新しい空の窓口として1998年7月にオープンした香港国際空港。ランタオ島沖の赤鱲角(チェクラップコク)島を削りその土砂と付近の岩礁を埋立てて作られており、その成り立ちから「チェックラップコク空港」の別名も併せ持つ。
運営開始直後はコンピュータシステムの故障や操作ミス、運航便の遅延、貨物の紛失などのトラブルが続発したものの、半年後には早くも平常化。就航状況は100社以上180拠点に上り、アジア最大規模のハブ空港として今日も東南アジアと世界を繋いでいる。

数字から香港国際空港を見てみよう!

《年間利用者数》
アジア最大級のハブ空港としてその名を馳せる香港国際空港の年間利用者数は2014年には6,330万人に上り、世界の国際空港の中でも第10位に入るほどの高水準をマークした。さらに2015年には6,800万人に達し、年々その数は増えつつある。利用者の約50%はトランジット利用者で、香港から東南アジアや中国、ヨーロッパ各都市への乗り継ぎ空港として活用されている。
《貨物量》
世界中の国際空港の管理団体が加盟している国際空港評議会によると、2014年の香港国際空港を発着通過する貨物量は年間441万トンで世界第1位。これは次点のアメリカ合衆国のメンフィス国際空港425万トン、第3位の中華人民共和国の上海浦東国際空港の318万トンに大きく差をつけての1位となっている。
《世界空港格付け【スカイトラックス社】》
世界に点在する395の空港の中から世界一を決めるスカイトラックス社の「世界空港格付け」で香港国際空港は2015年に1位のチャンギ国際空港(シンガポール)、2位のインチョン空港(韓国)、3位のミュンヘン国際空港(ドイツ)に次ぐ第4位に選ばれた。
同ランキングは空港利用者1200万人にアンケート調査を行い、空港へのアクセスのしやすさや、ターミナルの利便性・清潔さ、スタッフのサービス対応・外国語対応のためのスキルレベル、レストラン・ホテル・アミューズメント施設の充実度、手荷物の運搬など、計39の項目について評価を行うもの。香港国際空港は空港内施設やサービスの充実度が評価され、過去10年間上位4以上に選ばれ続けており、世界的に人気の高い空港の1つとなっている。
《ランウェイ(滑走路)と発着便数》
香港国際空港は主に到着旅客便が使用する北側ランウェイと、出発旅客機と貨物便が使用する南側ランウェイの2つで、1日約1,100便に上る運行に対応している。離発着処理能力は1時間に63回。3本目のランウェイが2023年に完成する予定だ。

 

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