海外で作る自分年金セミナーin香港&深圳開催
4月13日~15日
「公的年金の受給開始年齢70歳超へ」
政府は公的年金の受け取りを始める年齢について、受給者の選択で70歳超に先送りできる制度の検討に入った。年金の支給開始年齢を遅らせた人は毎月の受給額が増える制度を拡充し、70歳超を選んだ場合はさらに積み増す方針とのことである。
現在の公的年金制度では、受け取り開始年齢は65歳が基準で、受給者の希望に応じて、原則として60~70歳までの間で選択することができる。受け取り開始を65歳より後にすれば毎月の受給額が増え、前倒しすれば減る仕組みになっているが、政府は受給開始年齢の上限をいまの70歳から75~80歳程度に引き上げることを想定している。
受給開始年齢の引き上げで支給が不要になる分を、その後の受給額上乗せの財源に充てるとのことだが、そんなに事がうまく運ぶとは思えない。国の基礎的財政収支(PB)の対象経費のうち医療や年金などの社会保障関連費用は44%超を占めている。2022年から団塊の世代が75歳以上になり始め、医療や介護にかかる費用はさらに膨らむ見通しだ。
内閣府の試算では歳出抑制に手を着けなければ、社保費の膨張や物価上昇で国の歳出は18年度の97.7兆円から、25年度に120.5兆円まで膨らむ見通しだ。その後も自然体のままでは大きく膨張する歳出をどのように抑えていくかを示す必要があるが、政府は楽観的な経済成長シナリオを描くのみで、少子高齢化の現実に目を背けているとしか思えない。
最低でも国家財政の破綻を回避し、将来世代に禍根を残さないためには、いまの現役世代は医療費の負担が増え続け、年金支給額が減り続けることを覚悟しなければならない。人生100年時代、つまり100歳まで現役で働き続ける覚悟が必要な時代が来た、と考えざるを得ない。
講師プロフィール:木津英隆(きつひでたか)
香港系大手IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)所属。顧客ニーズに合わせて幅広い保険商品を提案可能。格付け会社勤務経験を生かした金融商品のリスクとリターンの丁寧な説明に定評がある。個別相談はHPから事前予約を。
住所:<セミナー日時・場所(参加費無料・定員各10名)>
4月13日(金)香港 10:00~12:00(場所:湾仔)
4月14日(土)香港 15:00~17:00(場所:尖沙咀)
4月15日(日)深圳 15:00~17:00(場所:羅湖)
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