KOKUYO INTERNATIONAL ASIA CO., LTD 営業の山本麻衣さんにインタビュー

2016/05/30

その明るい前向きな性格を武器に、今日も現場に営業先にと奔走!

人生の節目を前に将来を考え退職したものの、転職活動はなかなか思うように行かず・・・。
そんな時に参加した研修プログラムで訪れた香港。
初めて訪れた場所なのに街の雰囲気にどこか親しみを感じ、やがてこの地で働くことを決めた山本さん。
新たな一歩を香港で踏み出そうと思ったきっかけから、香港家具内装業界の裏話?まで、
今や日系企業内の「キーウーマン」として活躍する彼女に伺った。

KOKUYO INTERNATIONAL ASIA CO., LTD営業
山本麻衣さんインタビュー

山本さん
香港に来られたきっかけは何ですか。
初めて香港に来たのは2012年4月です。大阪府が企画した「グローバル人材育成事業」というプログラムに参加したのがきっかけでした。大阪の中小企業や町工場で活躍できるグローバル人材を育てるというのを目的とした研修で、香港で8ヶ月ほど働きました。もともと営業職を志望していたので、研修が終わり一旦日本に帰ったあとは営業ができる会社を求めて転職活動をしていました。そんなときに出会ったのが今の会社です。働く場所としては香港とかベトナムあたりを考えていたのですが、最終的に研修でお世話になった香港にまた帰ってくることになりました。今の職場では2013年9月から働いています。

日本では営業とは全くお仕事をされていたそうですね。
神戸のラジオ番組の制作会社で、7年間、音声の編集をする仕事をしていました。昼夜問わず働いたりと、厳しい労働環境が当たり前のような業界でしたから、将来を考えた時に体力的な部分も含め長く続けられないなと思って転職を決意しました。あの頃は本当に過酷でしたね(笑)。

初めて来港されたときの印象はどうでしたか。
とても住みやすい所だな、と思いました。駅前にSOGOがあるあたりが以前住んでいた三宮にも似ていて、馴染みやすかったのもあるかもしれませんね。ここだったら仕事しながらでも生活していけるかなと感じたのを覚えています。

山本さん現在の仕事内容について教えてください。
お客様の要望をヒアリングし、快適に仕事ができるようなオフィス環境を提案しています。その中で私の業務は新規開拓と顧客サポートがメインです。家具の配置や色が違うだけでオフィスのイメージやモチベーションも変わってくるので、その会社にあった空間を提案するように心がけています。企業様がオフィスを移転される際にオフィス施工依頼をいただくことがほとんどですので、初めてお客様にお会いしたタイミングでお仕事を依頼されることは稀です。でも、お伺いしたときには1年後、2年後、いざ検討時期に入られたときに声をかけていただけるように、KOKUYOの紹介をさせていただいています。

仕事をする上で、気をつけていることはありますか。
うちで取り扱っている商品の一つである内装は、家具と違って買っていただく前から目にすることはできません。お客様は完成して初めて実物を見られることになります。その時に実際に出来上がってみたらイメージと違った、ということが発生しないよう、施工開始から完成まで要所要所で10回は現場へ様子をチェックしに行きます。電機技師、IT業者、看板業者、引越し業者など、全てKOKUYOが窓口となってお引き受けしています。

香港と日本では内装施工業界内の「仕組み」が違うそうですね。
そうなんです。私も香港に来て初めて知ったのですが、日本では家具メーカーが内装までを引き受けて、現場に入る業者を取りまとめる、というのは珍しくありません。でも香港含め、海外ではその取りまとめ役になるのは設計事務所になるんです。なので、ローカルのお客様を担当しているチームは企業に直接ではなく、設計事務所に家具を売りに行っています。「私たちの当たり前は当たり前じゃない」のが面白いですね。

「香港あるある」もあるとか。
はい、沢山あります(笑)。たとえば、香港は日本のように床が水平ではないので、キャビネットを設置するときはアジャスタを付けなければなりません。また、業者に荷物を運んでもらうとき、階段を使用すると別途で階段使用料が上乗せされます。エレベーターに収まりきらないものや、もともとエレベーターがないところは仕方ないかなとは思いますけど、場所に関わらず別料金なんですよね。あとは、日本では、家具の配送を依頼すると、組み立て、廃棄までいっぺんに引き受けてくれますが、香港ではそれぞれ担当する業者が違います。そのため、荷物が届いたはいいが組み立て屋が来なくて待たされる・・・などの状況が発生します。そうならないようハンドリングするのが結構大変です。

昔と比べ、オフィスのレイアウトも変化してきましたね。
そうですね。家でドラマなんかをを観ていると、ついオフィスレイアウトに注目してしまいます(笑)。ほんの20年前まではコンピューターがほとんどない時代でした。今から考えると、パソコンの無い環境でどうやって仕事をしていたのか想像ができないですよね。東京ラブストーリーの中に出てくるオフィスなんかは、今のような薄いパソコンではなく奥行のある大きなパソコンですね。今はデスクトップでも厚みの薄いものが主流になり、この20年ほどでオフィス環境が著しく変化したなと思います。

椅子
オフィス家具の中でお勧めの商品はありますか。
椅子です!こちらの商品は昨年出たばかりのモデルですが、前傾姿勢に対するサポート機能が特徴です。ノートパソコンやタブレット端末の普及で座っている姿勢が崩れ、肩、腰、首に負担がかかります。それを軽減するために特殊な背もたれや座面の形状で腰が前に滑り出すことを防ぎ、また自然な背骨の形を保てるような仕掛けが隠されています。8時間座っていても疲れないというデータがあるので、オフィスワークの方には非常にお勧めです。
椅子をはじめ、あらゆる家具は、丈夫な日本製だとしても寿命が大体10年と言われています。また、金庫も同じく10年が目安です。海外のKOKUYOだけで販売可能な椅子もあるんですよ。HKD2,000前後から用意していますので、気になる方がいればご遠慮なく相談してください。円安なので日本商品を購入する良いタイミングですよ。

山本さん最後に、香港で働く女性にメッセージをお願いします。
少しピンポイントになりますが、同世代の方に送る言葉を。30代中盤の私のような世代は、仕事をしていると上からも下からも挟まれて立場的に辛いこともあると思うんです。でもそんなときはとにかく「我慢」です(笑)。そうやって大変な時期を乗り越えれば、香港で働く諸先輩方がそうであるように、力強く人生を歩むことができる女性になれるのではないかと思うので、一緒に頑張りましょう!

山本麻衣(やまもと まい)さん
香川県の小豆島出身。神戸のラジオ番組制作会社で7年勤務した後、転職活動をするなかで参加した研修で2012年4月に初めて香港を訪れ8ヶ月間を過ごす。日本に帰国した後、再開した転職活動でKOKUYOと出会い、2013年9月より現職。趣味はグランドホッケー(これから始めたいと思っています)。

KOKUYO INTERNATIONAL ASIA CO., LTD
住所:8/F., The Sun’s Group Centre, 200 Gloucester Rd., Wan Chai
電話:(852)2522-3292

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