「壊れたデータの復元」兆星電脳有限公司(広東省佛山市)

2014/08/19

【壊れたデータの復元について】

データ復元日頃ITサービスの仕事で広東省を忙しく走り回っている著者です。先日、知り合いからデジカメで撮った写真データがおかしくなり開かなくなった相談を受けました。確かに、SDカードメモリの中にデータはあるようですが、肝心の写真を見ることができません。恐らく画像データが破損し正常に表示できていないようです。皆様も普段のお仕事やプライベートでお使いのデータ、画像・動画ファイル等が突如開かなくなったという経験はおありでしょうか。今回は壊れたデータの復元についてお話しします。データが壊れるのは様々な原因が考えられます。ハードディスクの物理的な故障、メモリ等の記憶媒体に対し静電気等の影響でデータが破損してしまうケース。ウィルス被害によるデータ書き換えが発生する場合もあれば、操作ミス等で削除してしまうという前例も多くあります。メモリーカードも経年劣化しますので突如開かなくなるという現象はいずれ発生します。このような場合、どうでもよいデータであれば諦めがつきますが、重要な業務データや個人の思い出の写真・動画などは何としても復元したいのは誰しも同じです。個人レベルで簡単に復元できる場合もあれば、専門の業者に依頼する必要があるものまで、症状により対処方法も異なります。

対象のデータはハードディスク内(記憶媒体内)にあることは確認できるにもかかわらず、実際に開こうとすると開けない場合は、特に物理的にハードディスクの故障がなければ市販のデータ復元ソフトで取り戻せる確率はかなり高いので試してみる価値はあります。但し、対象ファイルの拡張子が変わっている場合等、データの破損だけでなく書き換わっている場合はやはり専門家に相談することをお勧めします。

次に、誤って削除してしまったデータを復元したい場合。まずは対象のデータを保存しているハードディスク(記憶媒体)の使用を中止し取り出してください。削除直後でしたらデータは残っていますが、その時点ではディスク上の当該領域は上書きできてしまう状態となるため、継続利用すると削除されたデータが元々あった領域に新たなデータが書き込まれてしまう可能性があります。それを防ぐためにまずは使用している機器の電源を切り、ハードディスク(記憶媒体)の使用をやめることです。ITサービス会社やデータ復旧の専門業者でしたら削除されたデータを復元することができますが、あくまで上書きされていなかった場合に限りますので注意が必要です。一般的なPCユーザーの方々にとって、データの復元は一大事です。日頃からできる予防策として、まず重要なデータを定期的に他の記憶媒体にバックアップを取ること。それから、普段使用しているPCのハードディスクや、デジタル機器に使うメモリーカード、そしてUSBメモリも3年に一度くらいは買い換えた方が無難です。様々な方法でデータを復元することは技術的に可能ですが、それ以前に重要なデータを失わない努力は大切ですね。

赤座 卓也(あかざ たくや)

兆星電脳有限公司

 

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