NAC KINGSWAY 人事・労務・会計ビジネス通信 第5回
コロナ禍での中国ビザ申請に関して
(記載情報は2022年1月31日で有効です)
これまで日本パスポートに認められていた中国本土への査証免除(ビザ無し)での15日以内の入国・滞在が、新型コロナウイルスの蔓延防止を目的として、2020年3月10日より認められなくなり原則停止となりました。ビジネスのため中国へ入国する場合、下記2種類のいずれかのビザを申請する必要があります。
1.中国商用ビザ(Mビザ)
商談・視察・契約などビジネス目的で中国に渡航される方のためのビザです。入国回数は1回、最長90日間の中国滞在が可能です。申請には、必要情報を記載した申請書やパスポートの他に、中国側受入企業からの招聘状、受入企業の登記証、渡航先の省人民政府外事弁公室や商務庁等より発行された招聘状(PU Letter)が必要となります。
2.中国就労ビザ(Zビザ)
中国本土にて90日以上の滞在かつ就労が伴う場合、就労ビザ(Zビザ)の取得が必要となります。中国本土への入国は1回のみとなり、中国入国後30日以内に外国人就業許可証、居留許可の取得手続きを済ませる必要があります。申請には、必要情報を記載した申請書やパスポートの他に、中国側受入企業からの招聘状、政府より発行された工作許可通知書、受入企業の登記証、渡航先の省人民政府外事弁公室や商務庁等より発行された招聘状(PULetter)が必要となります。また、就労する申請者の帯同家族(配偶者、子供を含める)のビザ申請は一時期に受理されていません。
MビザおよびZビザに関する情報を下記の表にまとめています。
人道措置対応
ビジネス目的以外に、「人道上の緊急の必要」により中国に渡航する中国公民または永住権を持つ住民の直系親族が重体や重病のための看病(父母、配偶者、子女、祖父母、孫)或いは直系親族の葬儀参加の場合、病院の入院証明書或いは死亡証明書、親族関係書類(出生証明書、結婚証明書、戸籍謄本、公安局の親族証明書、親族関係公証書など)のコピー及び、国内の親族からの招聘状と招聘者の身分証明書コピーを提出すれば、ビザ申請が可能です。
中国ビザの申請・発給
香港での中国ビザの申請時には必要書類の申請書、パスポートおよび写真原本の提出が必要となります。その他の必要書類はコピーで問題ありません。申請資料提出から発給までは約1週間掛かりますが、事前の申請資料作成や書類準備にも時間が必要ですので、お早めのご準備をお勧めいたします。ZビザおよびMビザの発行日から3カ月以内に中国へ入境する必要があります。
なお、ビザ申請者を受け入れる企業様の所在地によりMビザの申請受理状況、Zビザの申請受理状況およびZビザの帯同家族申請受理状況が若干異なりますので、具体的にはその企業様の所在地にある外事弁公室に最新情報を確認する必要がありますことご了承ください。
ワクチン接種者への免除措置
中国外交部駐港公署は2021年3月12日、新型コロナウイルスの中国製ワクチン接種者の訪中ビザ申請手続きを簡素化すると発表しました。(注1)中国で生産されたワクチン(Sinovac)2回を接種済みで14日間経過し、且つワクチン接種証明を所持している場合、渡航先の省人民政府外事弁公室や商務庁等より発行された招聘状の取得は不要となります。
また、2021年9月1日から中国ビザの申請にはオンラインでのフォーム入力と申請者の指10本の指紋採取のためオンライン予約が必須となりました。
指紋採取については、以下の申請者は免除になります:
1)14歳未満または70歳以上の方
2)過去5年以内に同じパスポートで同じビザセンターにてビザ申請、指紋採取を行った方
3)10本の指全てが欠けているか、指紋を持たない方
(注1:http://www.fmcoprc.gov.hk/eng/fwxx/wgrqz/t1860509.htm)
NAC HRでは、在香港の外国人向けの中国ビザ(就労ビザ・商用ビザ)の取得サポートを行っております。いつでもお問合せくださいませ。ビザを取得・保有している場合でも、最終的な入国の可否は出入国審査官の判断によりますこと、ご了承くださいませ。
中国アジア23拠点を広くカバーする公認会計士・専門家集団NACグループのビザ・労務コンサルティング会社で、香港で多くの実績を誇ります。
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