季節の暦 二十四節気 「立春」

2023/02/01

2023年は2月4日
二十四節気(にじゅうしせっき)とは、1年を春夏秋冬に分け、さらにそれぞれを6分割した24の季節区分のこと。
2000~3000年前の古代中国が起源とされる暦で、季節の移り変わりを示す指標として、昔から農業などで重宝されてきた。mama

2月4日から次の暦である雨水までの約15日間を二十四節気では「立春(りっしゅん)」という。
春の始まりであり、1年の始まりとされる立春。日本の酒屋でこの時期出回るのが立春朝絞りだ。前日に仕込み、旧暦の新年にあたる立春の朝に完成させる日本酒で、縁起物として親しまれている。また旬の食材といえば、魚へんに春と書く鰆(さわら)や、とらふぐ。最も脂がのる時期で美味とされる。
一方、香港ではあまり親しみがないようだが中華圏で立春の食べものと言えば、春餅だろう。春の芽吹き野菜を、小麦粉で作った薄い皮で巻いて食べる料理で、これを食べることを「咬春(春を咬む)」という。新鮮な春野菜を食すことで新春を祝い無病息災を願ったのだ。日本人にも親しみ深い飲茶料理の定番、春巻きの原形は、この春餅と言われている。立春1 「立春には卵が立つ」という話を聞いたことがあるだろうか。立つはずのない鶏の卵が立てば新年の天候が順調にいくという願いを込めた古代中国からの言い伝えだ。80年前、上海の地元紙がこの言い伝えを実証し卵が立ったと報じると、市民はこぞってそれに挑戦し、品薄となった卵の価格が12倍に跳ね上がったという。このニュースは当時日本でも全国的に取り上げられ、各地の新聞社が実証実験をした様子を取り上げた。今年の立春、卵が立ったら弊紙にぜひご一報を。立春2

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