「深圳Vista-SK国際医療センター」王先生に聞きました!

2017/09/26

日常生活の中で、ふとした瞬間に気になる体の不調について、お医者さんに聞いてみようと思っても、なかなか時間が取れず受診することが難しいという方もいるのでは?そんな方々のために、PPWが「深圳Vista-SK国際医療センター」へ出向き直撃取材!今回は、女性を中心に多くの方が悩まれる「むくみ」について話を伺った。

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ひと言で「むくみ」といっても、大きく分けると2つのケースに分けらる。1つは生理的なもので、もう1つは何かしらの疾患により発症したものである。不調のある体の部位によって、むくみが現れやすい部分が異なったり、原因も異なるのだとか。ここでは、代表的なものをご紹介介。

❶腎臓の機能障害時、むくみが生じることがあるそう。腎臓は血液をろ過して体内の老廃物を体外へ排出し、必要なイオンや水分などを取り込む大切な臓器。血圧や体液量をコントロールするため、機能が低下しているとむくみが現れやすい部位なのだそう。また、この場合、顔(特に朝起床時にまぶた)にむくみが出やすいのだとか。

❷心臓の機能が弱まっていると、特に足にむくみがでることがあるそう。心臓はポンプのように全身に血液を送る臓器のため、循環機能の低下によって、心臓から遠い足にむくみが現れやすいのだとか。

❸体の工場である肝臓の機能が低下すると、たんぱく質の生成や老廃物の分解機能が正常に働かず、血液中のたんぱく質量の低下によっても全身のむくみ、腹水むくみが生じることがあるそう。

❹また、甲状腺機能の低下によってもむくみが引き起こされるケースがあるが、その場合、反応が鈍くなったりと精神状態にも影響する場合があるそう。

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【原因疾患の特定が大切!】
以上のように、腎臓、心臓、肝臓、甲状腺などの機能低下により、何らかの不調のサインとしてむくみが生じることがあり、その場合は、原因となる疾患の特定と治療を行うことが大切。 次は、むくみの原因として、日常生活でよく現れる生理的なケースについて、ご紹介しよう。

❶生理周期によるもの
特に女性の場合、月経前に急にむくみを感じやすくなることはないだろうか。女性ホルモンのエストロゲンの分泌が盛んになり、そのホルモンは体にナトリウムや水分を溜めようとするため、むくみが生じることがあるのだそう。

❷長時間同じ姿勢を続けることによるもの
これについては、経験がある方も多いだろう。長時間立ちっぱなし、或いは座りっぱなしだと、下半身の血行不良を招くため、老廃物や水分が回収されずにむくみとして蓄積されていってしまうのだとか。
【日常生活で心がけられるむくみ対策】
以上のように、生理的要因や生活習慣により引き起こされるむくみの症状は、 自ら気をつけることで改善が望める場合がある。朝起きたときよりも、夕方のほうが体重が1.4kg以上増えている場合は、むくみが疑われるという。1つの目安にしてみよう。

対策としては、やむなく長い時間同じ姿勢を続けなければいけない場合は、タイミングを見つけ足を出来るだけあげるなどし、もし横になれた場合も、さらに足を30度程度上げると良いそう。また、水分の摂りすぎにも注意し、汗をたくさんかく場合などを除き、1日2.5リットルまでを目安に、適度な水分摂取を心がけよう。また、塩分も1日6g程度に出来るだけ抑えることを心がけると、より、むくみが生じる要因を減らすことが出来るそう。

「むくみ」という症状は、よくあることだと見過ごされることも多いが、実は体のどこかが悲鳴をあげているサインという可能性があることも、心に留めておこう。自ら心がけられる対策を講じたうえで、まだ気になる症状があるなら、信頼できる病院に受診をしてみるのをおすすめする。

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王艶医師
小児科を中心とした総合医として活躍する。深圳では深圳普済外賓部日本部での勤務を経て、2014年9月より現職。日本語と中国語での診察・治療が可能。

Vista-SK
深圳Vista-SK国際医療センター
住所:深圳市南山区学府路 軟件産業基地4棟C座裙肉楼4F
ウェブ:www.vista-sk.com

 

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