今すぐ使いたくなる中国語「你連世界都沒觀過,哪來的世界觀」

2016/06/13

你連世界都沒觀過,哪來的世界觀
nǐ lián shì jiè dōu méi guān gùo, nǎ lái de shì jiè guān
「世界を見たこともないのに、何が世界観だ」「世界を見ずして世界を語るな」

「觀」は、見る、観賞する。「世界観」は、日本語の世界観の意味とほぼ同じで、世界についての見方や見解のこと。全体では「世界を見ずして世界を語れるのか?」という意味になる。中国の故事成語にこれと似た「紙上談兵」という言葉がある。紙の上で兵を談ずる、机上の空論のことだ。頭の中で考えただけで、実行不可能であったり、実際には何の解決にもならない理論や計画を意味する。どんなに勉強したとしても、人が知り得るのは広い世界のほんの一部でしかない。普段知ったか振りな話し方をしていて困った目に遭う、落語などではそうした人物が登場する。
とはいえ、社会に出れば、経験のない中で対処しなければならない事の方が多い。学校の先生や親から教えられたこと、本などで学んだことなど、自分がこれまで知り得た知識の中から一つか二つの解決策を引っ張り出すことになる。しかし、それでは解決しないこともある。少し前、「世界は広い、見てみたい」と書き残して旅に消えた女性教師が話題となった。彼女はある小さな町に落ち着いて宿屋を始めたという。各地へ赴き、人々と出会い、自分が一番やりたいことが何なのか分かったのだそうだ。すべてを投げ出して世界を見に行く、そんな大胆なことが出来る人は少ない。でも、空いた時間を利用して見聞を広めることぐらいはできる。行ったことのない所、やったことのない事を実際に試してみる――この小さな一歩が世界との距離を縮めてくれるはずだ。

後會無期

\作品紹介
後會無期(いつかまた、The Continent):
中国の東の小さな島で共に育った3人の若者が、島を離れ、中国大陸を横断する車の旅に出る。途中でさまざまな出来事に遭遇しながら、それぞれ自分の居場所をみつけてゆく。
題名の「後會無期」は、「以後いつ会うか決まった日はまだない」という意味で、「いつかまた」と訳されている。「後會有期」という言葉もあり、この場合「以後いつか会える日があるでしょう」という意味で「そのうちまたお目にかかりましょう」と訳されることが多い。

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