広州市スタイリスト「パーマとカラーの優先順位」濱島一二
こんにちは!毎度です。濱島です。
新しい年が近づいて来ましたネ。私も広州に於いて25回目の新年を迎えることになりました。早いですネ。
Q4・30代前半の女性からです。パーマネントウェーブとカラーリングは、どちらを先に行えば良いですか?
A4・以前にもPPWの紙面に書かせていただきましたが結論から言えば、先にパーマネントウェーブが良いでしょう。各美容師さんによって色々な考え方があってカラーリングを先に施す美容師もいます。どちらが先でもデメリットはあります。ただ、髪の健康を少しでも優先するのであれば、先にパーマをかける事が良いと思われます。
理由は薬剤の性質です。パーマ剤には1剤と2剤がありますネ。皆さんも御存知と思います。先に塗布するのが1剤で、美容師さんが途中で「OK」と言った後から塗布するのが2剤です。
1剤はアルカリ性のものが多く還元剤です。2剤は酸性で酸化剤です。言い方を変えると1剤で髪の構造を壊して変性させ、2剤で元の構造に戻す。ロッドを巻けばカールが出てストレート・アイロンで伸ばせば、真っ直ぐな髪になるのです。これが「パーマネントウェーブ原理」です。化学でいう還元・酸化を行っているのです。
カラーリングはどうなのですか?と言うと、多くのカラーリング剤は1剤と2剤に分かれていて、髪に塗布する直前に混合します。1剤は染料で、2剤は過酸化水素水を使用しています。
染料は酸化染料と言い、酸素の力を用いて発色するようになっています。混合された薬剤は、最初に過酸化水素水の働きで髪を脱色しますが、時間が経過すると徐々に酸素と水に変化していき、この酸素が染料の発色を促進していくのです。過酸化水素水が分解していく時の酸素が大事なのです。ここまで書けばお分かりとおもいますが、カラーリングにおける混合剤もまた酸化剤なのです。
髪の健康を考えると、この一連の施術はパーマの1剤が還元剤で2剤が酸化剤、カラーの薬剤が酸化剤と流れとしては理想的な行程を踏むのです。
御理解いただけたでしょうか。
でもこの事がすべての正解と言うわけではありません。私もカラーリングを先にする事もあります。私が長年積み上げてきた経験と知識において出す結論からですが・・・
それでは皆さん次回もお楽しみに♡
スタイリスト 濱島一二
美容師歴36年を誇り、日本で美容メーカーの社外講師としても活躍。技術はもちろん折り紙つきだが、頭皮や髪に刺激の少ない薬剤を使用するなど髪の健康を一番に考えており、広州で人気のスタイリストの一人。
住所:広州市天河区天河南一路六運一街7号101房
TEL:(86)20-3734-0372
(86)134-5042-2334(濱島)
営業時間:11:00~21:00