煮物と家庭の味がテーマ「kitchen道」広州市天河区

2014/05/27

「煮物」と「家庭の味」をテーマした和食、ココにあり。
料理もオーナーも優しさがあふれるお店。

「煮物」と「家庭の味」昨年5月にオープンした「kitchen道」。新鮮野菜をふんだんに使ったお惣菜の数々がイチ押しのこのお店。シンプルな店構えの中には、おしゃれながら落ち着いた雰囲気が目に飛び込んでくる。高い天井から射す照明の暖かさと木のカウンターの暖かさがよくマッチしているのだ。オープンキッチンからはオーダーされた注文が調理されるのを見ることができ、楽しめる。高級感の中に暖かさがある空間。和食をじっくり味わいながらゆっくりした時間を過ごすのにはちょうどいい。

オーナーでもある料理長は日本の料亭で修行後、上海で2年間働き、広州に店を構えた。上海の頃から「おばんざい」を中心にした店をやりたいと考えていたとのこと、そのため食材にもこだわり、生で食べられるほど新鮮な野菜を上海から仕入れ提供している。メインは煮物、焼き野菜、焼き魚。加えてお刺身やパスタなどもある。

そば和食好きなあなたにぜひ食べてほしいのが「鶏肉の甘辛煮」と「南蛮漬け」。甘辛煮は鶏肉と人参、レンコン、ごぼうなどの野菜に和風のダシがよくしみ込んでいる。それは人参・ごぼうは素材の味を活かす調理法でじっくり煮込まれているためだ。あっさりしていながら、鶏肉と野菜のもつ旨みがしっかり引き出されている。南蛮漬けはお魚を柔らかく揚げたあと、酸味と甘みのバランスのとれた自家製南蛮酢につけ込まれているため口の中で南蛮酢の香りが広がる。どちらもご飯がすすむ料理だ。和食というと繊細な味付けをイメージするが、今回いただいた品々も野菜の旨みが引き立つ優しい味だ。オーナーさんの目指す「気取らない家庭の味」が表現されていると感じた。こってりした肉料理、ガツンと激辛の麺もいいが、煮物の優しさは心身ともにあなたを癒してくれるだろう。

 

現在、9割が日本人のお客さんだという。オーナーさんはいつもオープンキッチンから出迎えてくれるが、中国人スタッフも日本語ができ、細やかな接客をしてくれる。一度行ってみよう、きっとリピートしたくなる。

kitchen道
住所:広州市天河区龍口西路222号
電話:(86)20-3837-0879
時間:18:00~22:00

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