プロサッカー選手と子どもたちの対談を取材!
元Jリーガー・現役香港リーグ 林堂選手&神田選手
JFCサッカー少年たちと対談
「サッカーを通して喜びも挫折も味わったからこそ、子どもたちに伝えたい」そんなアツい想いから生まれた「JFC夢先生企画」。香港の子どもサッカーチームJFC(Japanese Junior Football Club of Hong Kong)でコーチを務める林堂眞コーチと神田夢実コーチが、この日サッカー少年少女たちと対談を行った。元Jリーガーの両コーチは、現役香港リーグの選手でもある。
小学生から中学生が集まった対談の日、2時間にも及ぶ長丁場でも、子どもたちは疲れを一切見せずまっすぐとコーチを見つめ、真剣に話を聞いていた。以下は子どもたちからの質問の一部を紹介しよう。
どうしたらサッカーがうまくなれますか?
質のいい努力を続けること
林堂:質のいい努力を、結果が出るまで続けることかな。僕たちコーチは君たちにアドバイスをあげることはできるけれど、身体を動かすのは君たちだから、常に自分の頭で考えて答えをみつけながらやってほしいと思います。あと、こんなこと言うと保護者に怒られるかもしれませんが、僕は嫌いなものは食べません(笑)。ストレスを溜めないことも大事です。
近くの目標を決める
神田:まず、人の話を素直に聞ける人は必ず成長します。いろいろな経験をしてきた人たちの言葉を、今全部わからなくてもいいから頭の中に入れておくと、いずれその言葉がつながって吸収されていくから。
すぐ近くの目標を決めることも大事です。今自分は何ができていて、次は何がしたいのかを決めると、練習が楽しくなります。リフティングも10回達成したら、50、100回と目標の回数を増やすと、努力の分だけ回数がアップするのでモチベーションアップにつながります。
そして根性。相手に勝つためには簡単なことじゃないから、絶対に負けないという強い気持ちで臨むことも僕は大事にしています。
挫折はありましたか?
自分の型を見つけるために
林堂:僕は大学生の頃、右目が一時的に見えなくなったことがあり、この病は今も完治していません。この挫折があったから、自分の得意なこと、つまり自分の型を見つけそれを伸ばそうと思えるようになりました。サッカーができなくなるよりはマシだと思って、今好きなサッカーを続けられることに感謝をしながら選手を続けています。
挫折は早くするべき
神田:僕は割と小中高とスムーズに上り詰めていき、プロになって試合に出れなくなった時に初めて挫折を味わいました。その時は今まで苦労してない分、乗り越え方がわからなかった。だからみんなには早く挫折をしてほしいです(笑)。うまくいかない時こそ、今自分ができることにフォーカスできるいいタイミングだからです。
今後の目標を教えてください。
林堂&神田:5月のカップ戦決勝で強豪Kitchee(傑志)に勝つことです!
林堂眞(左)
1989年大阪生まれ。大学時代はユニバーシアード日本代表として出場し、金メダルを獲得。12年ヴァンフォーレ甲府に入団、ガイナーレ鳥取、愛媛FC、カターレ富山を経て、24年に香港プレミアリーグRangers FC(標準流浪)へ移籍。ポジションはDF。
神田夢実(右)
1994年北海道生まれ。幼少期からサッカーを始めコンサドーレ札幌のアカデミーに所属。高校3年卒業後プロに昇格した。その後、SC相模原、愛媛FC、東京23FC、Y.S.C.C横浜を経て、23年にRangers FCへ移籍。ポジションはMF。
JFC
www.jfchongkong.com
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