僕の香妻交際日記 第51回 香港のゲームセンターで本気で戦ってきた話

2020/07/08

P16 HK Wife_727 皆さんは香港のゲームセンターで遊んだことがありますか?

 香港のゲームセンターは日本のゲームセンターと違って、気軽に入って100円だけ遊んで帰るというようなことができないので一見、日本人の私たちにはちょっとハードルが高いのですが、実は一度楽しみ方を知ると毎週でも通いたくなるほどに危険な遊び場なんです。

 

子供連れにもカップルにもおススメのゲームセンター

 香港のゲームセンターの中でも最も有名なのが冒険楽園JUMPIN GYM USAです。

 JUMPIN GYMは香港各地に35店舗以上を持つ大型ゲームセンターで、ここの会員になれば、これらのすべての店舗で遊ぶことができます。JUMPIN GYMはUFOキャッチャーやコインゲームがメインの家族、カップル向けのゲームセンターなのでちょっとチャラい学生やちょっとイカツイおっちゃんたちは基本的に見かけることもなく、小さい子供連れでも安心して楽しむことができます。

 

JUMPIN GYMの魅力は景品

 日本のゲームセンターというとパチンコ店と違って景品とは無縁な場所なのですが、JUNPIN GYMではなんとバリバリ景品がもらえます。しかも、その景品といったら家庭電化製品やiPhoneに及ぶほど本格的なラインナップなので、香港の親子連れ、特に親たちが本気になるのも納得がいきます。

 

image1会員にならなきゃ始まらない

 JUMPIN GYMに入店したらまずは会員登録をして会員カードを手に入れます。そのカードにお金をチャージしてコインを手に入れることでようやくゲームを楽しめます。会員にならなくてもコインを購入することができますが、割高なので会員になることをおススメします

 

景品の獲得方法

 UFOキャッチャー以外のゲームは獲得したポイントに応じてチケットがもらえます。このJRの切符みたいなチケットを集めることで景品を獲得することができるのですが、ちなみにiPhoneを獲得するためには34万枚のチケットが必要です。私が好きなピンボールマシンで計算してみると、だいたい3,400回プレイして獲得できる枚数です。このプレイ回数を金額にすると約22,500香港ドルなのですが、「普通にアップルショップに行って買えよ」とか言わないでください

 

image2チケット量産のコツ

 広いゲームセンターなのでいろんなゲーム機があるのですが、それぞれで獲得できるチケットの枚数はバラバラです。バスケットボールとかシューティングゲームなどは家族で楽しめますが獲得できるチケットは最大で24枚程度、アスリートの私から言わせればこんなところで道草を食っている場合ではないという感じです。そんな私のおススメは壁に面してズラリと並んでいる古びたピンボール系のマシンたちです。一見この老いぼれめとスルーしたくなるのですが、侮ってはいけません。かれらは余裕で50枚くらいのチケットを量産してくれます。

 

image3娘のためにママとパパで本気を出してみた

 というわけで、一通りの分析が済んだところでチケット2050枚で獲得可能なママゴトキッチンセットを目標に妻の個人情報でいざ会員に。2050枚というと平均10コイン100枚を獲得できるピンボールマシンを使えば200コイン、つまり250香港ドル程度の出費で容易に獲得できる計算でした。

 結果はというとトータルで400ドル、時間にして3週間(週1回×3週)を費やしてようやく娘のためにキッチンセットを獲得できました。予想よりもコストがかかった原因は、単純操作のピンボールばかりやっていたら妻が飽きて他のゲームにも手を出し始めたところを夫の私が止められなかったことにあります。石の上にも三年ということわざの意味を説きたかったのですが完全に無視されました

 

image4たかがゲーム、されどゲーム

 景品が目に入ると私のようなアスリート(えせ)たちはゲーム機を前に精神論を語り始めてしまうのが悪い癖、あくまでここはゲームセンター、大事なことは楽しむことです。特に小さい子どもがいる家庭は子どもが楽しめるゲームで一緒に遊んであげましょう。

 

 

 


ルーシー龍ルーシー龍(りゅう)

東京都出身。香港歴7年。元日本語講師。元学習塾塾長。現在香港企業窓際マネージャー。柔道三段。妻は香港人。娘はハーフ。猫は香港仔出身。愛読書は武士道。

 

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