土橋眞平氏、アンティークウォッチイベント開催

2014/03/17

根強い人気があるアンティークウォッチ。
このアンティークウォッチを販売するイベントが4月3日に香港で開催される。
香港からは10店、日本を含む海外からは10店が出店する予定で、100~150名の来場を見込む。
主催者で、ご自身も業者として出店する土橋眞平さんにお話を伺った。

アンティークウォッチを扱う業者は、コレクターから転じる人が多いという。土橋眞平さんもその一人で、その魅力について「何か趣味性の高い、崇高な雰囲気を醸し出す世界だと感じている」と語る。日本の雑誌では、アンティークウォッチの特集記事が定番となっており、取扱い店も増えている。特に高額の時計はファン垂涎の的。その一方で、アンティークウォッチは、完璧といわれるほどのコンディションが求められ、生産中止モデルでメンテナンス等の手間がかかるため、世界の嗜好は現行モデルのある中古品に移行しつつある。
香港では、貿易港や免税であること、投資熱の高い中国人気質などを背景に、業者やコレクターが群雄割拠するユニークなアンティークウォッチ市場が形成されてきた。その香港ですら催事は、現行の中古品を扱うものに取ってかわられつつある。「アンティークウォッチを愛好する文化は風前の灯。このままでは衰退してしまう」と危機感を抱いた土橋さんが香港内外の知人に呼びかけて、今回の催事が実現した。日本からはテレビ番組でもお馴染みの鑑定士が店主を務める店など、この分野で著名な業者が出店、来場する。「小規模だがアンティークに特化した催事としては、世界の時計業界に一石を投じるものになるだろう」と土橋さんは意気込む。
土橋さんがアンティークウォッチの魅力を教えてくれた(写真のキャプションを参照)。1点ずつに対する思いがあふれてくる。コレクションしているウォッチを手離すのは寂しくないのだろうか。そう聞いてみると、特に愛着があるモノには、ちょっと高めの値段を設定したり、出品しなかったり…しているらしい。今回はそれほど高くないモノも販売するという。「自分の身の丈に合わせて楽しめばいいのです。香港では、ポケットにあるお金で買うとか、好みで買うとか、自分スタイルで楽しむ方も多いです。日本人も見習うべきでしょう。興味のある方には面白い催事だと思います」と話す。ただ、超高価な商品を扱うので、セキュリティやトラブル防止には細心の注意を払っているそう。気軽に入れないように入場料をHKD20に設定。さらに、出店する業者を通じて、インビテーションカード(招待状)を入手しないと入場不可とした。行ってみたいと思った方は、まず土橋さんに連絡をしてみよう。

P22 Life Antique_427R

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土橋眞平さん
香港在住20年。コンピュータ関連の輸出業務で世界各国を回る。その後、香港へ。古美術にふれる機会があり、特に日本の伝統工芸の伊万里や久谷に興味をもったことがアンティークウォッチとの出会いにつながる。コレクターから販売業者に転じて、香港でショップを経営していたことも。現在、不動産業なども手がける。会社勤めの時代に、古い文化に魅せられて空手師範の資格を取得。100人の弟子がいたこともある。そのためか、映画「カラテキッズ1」のマスターに似ており、アメリカに行くと10分歩いただけで「写真を一緒に撮ってくれ。あのマスターだよね」と数人から声をかけられるという。

 

アンティークウォッチ市

日時:4月3日(木)11:00~18:00
場所:パークホテル香港4階
61 – 65 Chatham Rd. South, TST
入場料:HKD20
※入場するには招待カードを入手する必要がある。まず、土橋さんにメールで連絡を。
メール:timepieceworld@live.jp

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