布袋さんのライブに行ってきた
去る5月14日、九龍湾の展示場で行われた布袋さんのライブに行ってきた。展示場内にある阿信屋759でビールを買って、ライブ会場に入ろうとしたが、アルコールは持込禁止ということで、泣く泣く破棄して入場。通常、ライブって遅れて始まるものなので余裕こいて遅れて会場入りしたら、既に布袋さんがギターをウィーンウィーンと弾いているではないか!おお!生の布袋さん。小学校高学年だか中学生だった頃、同級生の姉が良くBOOWYの曲を聴いていて、それから僕自身もBOOWYの
ファンとなり、今に至る。今でも僕はBOOWYの大ファンである。来場客を見渡してみると、前線には日本から来たであろう弾丸ツアーの追っかけ組。みんなお揃いの布袋さんのツアーTシャツを着ている。布袋さんが『今日はココに香港人はいるか?』と挙手を求めると意外にかなりの香港人が来場している事に驚いた。50代、白髪混じりの香港人男性。きっと学生の頃に日本に留学して布袋さんを好きになったんじゃないかな、なんて思える人達も。いつかのオリンピックの開会式でギターを弾いたり、イギリスに住んだりしただけあって、曲の合間のMCは英語だった。バックバンドの紹介では、布袋さんから影響を受けてギターを始めたギターリストや、幼馴染み(と言っていたような気が?!)のベーシストなど、アットホームなメンバー構成だった。ライブ中盤で布袋さんが、彼の代名詞とも言えるあの白黒の布袋柄ギターを手に取ると会場は拍手喝采。それを揶揄うかのようにそのギターを肩から降ろし元に戻す仕草をして笑いを誘った。布袋柄ギターで演奏するのは懐かしのBOOWYやコンプレックスの曲。気が付けば僕も右手を上げて『New York!New York!ウォウォウォ!』と熱唱。ライブ直前に布袋.comに『BOOWYの曲やビーマイベイベもやってくれ。』とメールしたら、『楽しみに待っててくれ。』と返信が来た。布袋さんは本当に演奏してくれたのだ。GIGSには行けなかった。LAST GIGSにも行けなかった。BOOWYの再結成も今年の8月7日に何もなければ絶望的。でもVHSビデオで釘付けになって観ていたライブ映像と同じように、今、目の前で腕をぐるんぐるん回しながらギターを掻き鳴らす布袋さんがいるのだ。なんてプライスレスな夜だったんだろう。
鳥丸 雄樹(とりまる ゆうき)
元JEFユナイテッドのジュニアユースGK。
ロスの日刊サンへの寄稿を経て現在に至る。
随筆風FACEBOOKなど、現在は香港を拠点に活動中