僕の香妻交際日記 第5回 Mall姐ロス
皆さんはMall姐(ジェ)をご存知でしょうか。
Mall姐はつい先日まで香港で放送されていたテレビドラマの主人公です。
彼女はショッピングモールを運営する会社のマネージャーで、仕事に対して超ストイックな姿勢を貫きます。
仕事中に部下が勝手にトイレに行くことは許さないし、
夜中だろうが日曜日だろうが必要あればすぐに
部下を呼び出してミーティングを開きます(恐っ)
香港にはオフィスを舞台にしたドラマも多く、
こういったドラマを見ることで香港の文化を垣間見ることができます。
噂によると香港人はもはや香港のドラマなんて見ていないらしいですが、
日本人の私にとっては興味深い内容となっています。
そんな噂の一方で、私の妻もMall姐にはまり、
放送の終わった今は完全にMall姐ロス状態です…
日本人に比べると香港人の性格はシンプルで素直だと思います。
日本人よりももっと感動するし、もっと怒るし、感情表現が豊かです。
とりわけ香港人女性は男性よりもよりはっきりしている印象です。
例えばドラマ中のMall姐も「我を通すこと」に関しては天下一品ですし、
彼女の部下のCherryやAnnieもすごい怒るし泣きます。
「所詮ドラマだからね」と思う人も多いと思いますが、
何もこの香港人女性最強説はブラウン管(古っ!)の中だけの話ではありません。
私のこれまで出会ってきた香港人夫婦、
香港人女性と結婚した日本人男性の家庭を
今頭の中で思い出してみたんですが…
亭主関白の家庭は香港に極めて少なく、
ほとんどの家庭がかかあ天下です(もちろん我が家も)。
さらに、香港に来てから私自身4回の引越しを経験して気がついたことがあります。
香港の不動産に行ったときは必ず女性エージェントにお願いするべき!
ということです。
年齢は40~50歳がベストですね。
おっ、これはMall姐と同世代!
女性エージェントにお願いすると多少の無茶ぶりも解決してくれることがあります。
いわゆる交渉上手なんですが、
何より相手を押し切るパワーが千代大海(古っ!)並みです!
香港でいい物件を見つけて、
「でも、あと1000ドル、家賃下げてくれたらなぁ」と
思ったときは女性エージェントにお願いしてみることをお勧めしますよ。
ルーシー龍(りゅう)
香港人妻との結婚歴3年目の日本人。沢木耕太郎の「深夜特急」を読んでチョンキンマンションに憧れて香港にやって来る。趣味は早く家に帰って妻と一緒にTVBのドラマを見ること。