「Heralds of Spring」香港中文大学にて開催中
今年も賑やかな旧正月が過ぎ、2017年酉年を迎えた香港。街中のお祭りムードの余韻が覚めやらぬなか、今年の干支である「酉=鳥」を描いた美術品を展示した展覧会が、香港中文大学中国文化研究所のミュージアムにて3月5日まで開催中だ。
その昔、食用としてではなく、時を知るために飼われていたとも言われる雄鶏は、毎朝正確に「コケコッコー!」と我々人間に夜明けを知らせてくれる、信頼と時間厳守の象徴だ。そして、「雄鶏の鳴き声で世界が明るくなる」「闇を一掃する『光の使者』だ」と言われる。また、縁起が良いとされる伝説上の鳥、フェニックスに現実世界でもっとも近い存在ともされていることから、「福をもたらす鳥」として、中国では古くから雄鶏を描いた絵や陶器などが数多く作られてきた。今回は、同ミュージアムが所蔵する作品だけでなく、香港内の個人コレクターが所有するものも併せ、漢王朝から現代までの間に作られた53点の作品が展示されている。入場は無料。新しい年の始まりに、今年の主役からこの1年をより豊かに過ごすための活力とエネルギーをもらいに訪れてみては。
Heralds of Spring
場所:Gallery II, Art Museum, Institute of Chinese Studies, CUHK
日時:~3月5日(日) 10:00~17:00(月~水、金・土)、13:00~17:00(日)
休館日:木曜日
料金:無料