異人種恋愛を描く、実話に基づいた映画「A United Kingdom」
イギリス領だったベチュアナランド王子セレツェ・カーマと、銀行員のイギリス人女性ルース・ウィリアムズの異人種恋愛を描く、実話に基づいた映画「A United Kingdom」が2月16日から公開される。
舞台は1940年代。アパルトヘイト政策が推進されていたこの時代において、白人と黒人の恋愛はタブーとされていた。しかし、王子の留学先イギリスで出会った2人は恋に落ち、1948年に結婚した。カーマは白人女性の新妻を連れて初めて帰国した際、親族、民衆全てから猛反対を受けた。しかし、彼は「ベチュアナランドは誰もが調和しあえる国づくりを目指す」と訴えかけ、それが受け入れられて王位継承を認められたのだった。1966年、ベチュアナランドがボツワナ共和国として独立した時、彼は初代大統領に就任したのだ。
独立以降のボツワナ共和国は、アフリカ諸国の中でも高い教育水準と、安定した経済、成熟した民主主義を実践する国として知られているが、カーマは一体どうやって民衆を導いていったのか。それを妻がどう支えていたのか。激動の中で生きた勇敢な2人を鮮明に描いている。
主人公カーマをデヴィッド・オイェロウォ(「グローリー/明日への行進」「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」)、妻ウィリアムズをロザムンド・パイク(「ゴーン・ガール」)が演じる他、ジャック・ダヴェンポート、ローラ・カーマイケル、トム・フェルトンらが脇を固める。
A United Kingdom
2月16日公開
監督:アマ・アサンテ
出演:デヴィッド・オイェロウォ、ロザムンド・パイク