香港・孟意堂の風水シリーズ!玄空飛星風水のチカラ
中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。ここでは便利な風水の道具(ツール)をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。
◆年のはじめに◆
新年あけましておめでとうございます。香港では年の初めにおめでたい言葉を使って祝うことが多く、未(ひつじ)年には「喜喜洋洋(明るく陽気に)」という言葉を交わすことも多いでしょう。この一年が皆様にとってしなやかで明るく快活な年になるよう心よりお祈り申し上げます。
さて、風水にはさまざまな方法がありますが、風水の本場・香港でヒットしているものといえば「玄空飛星(フライングスター)風水」です。これは、時の流れと共に変わっていく目に見えないエネルギーを分析するものです。その影響力が半端ではないため、香港やアジアの国々では重視する方が多いようです。一年の始まりにこの玄空飛星風水の良し悪しを風水師に鑑定してもらったり、関連する書物などが街中に登場します。ちなみに風水でいわれている一年の始まりは新暦のお正月でもなれば旧暦のお正月でもありません。春の訪れである立春(2015年の場合は2月4日)が一年の始まりです。
◆乙未(きのとひつじ)年は西に注目◆
玄空飛星風水には、1~9の文字が登場してきます。それぞれの数字は北斗七星プラス2つの星から由来し、それぞれ五行の意味があり特徴をもっています。中でも、健康面や仕事運、金運などに良い一白水星(方位は東)、六白金星(東北)、八白土星(北)と呼ばれる吉星は大いに活用すべきでしょうし、健康面や運勢に良くない影響をもたらす二黒土星(東南)や五黄土星(西)、そして人間関係のトラブルとして影響する三碧木星(中央)が宿るエリアには何らかの措置をしなければなりません。この一年は前述のように西の方位に五黄土星が宿ります。この星はパワフルに人々の健康を脅かすエネルギーで、この影響を受けると胃腸や皮膚、ポリープに関わる病気になりやすく、ひどい場合には癌になる可能性もあると言われるものです。おまけに、外部で建設工事があったりエレベーターホールなどの電磁波の影響があると良くない三殺(坐殺・災殺・坐殺の3つの殺)も宿り、西の方位にはネガティブエネルギーのオンパレードです。よって、乙未年の暦の本には「西の方位に注意!」などと書かれているのです。お住まいであれば西の方位を避けることができるかもしれませんが、事務所や公的な場所であれば思うようにはいきません。その場合はどうしたら良いのでしょうか?
◆久美子的玄空飛星風水を読み解く奥義◆
五黄土星のような凶意を持つ星には2つの対策があります。1つはその凶意を極力ゼロに近づける方法です。たとえば、五黄土星は土のエネルギーですから、土の力を弱める金エネルギーか金プラス水エネルギーを用いるのです。良くないエネルギーを鎮め吉を強めるのが風水ではスタンダードな方法です。そして、もう一つは「良くないエネルギーとはいえあえて味方につける」方法です。自分にとって毒になる可能性の高いエネルギーですから、その処方には相当な知恵と努力が必要です。しかしながら、自分に取って良くないと思う相手が近くにいるおかげで底力が湧いてピンチを切り抜けることができるように、そして、自分の味方が周囲にたくさんいるおかげで甘えが出てしまって成長できないように、さじ加減次第で毒が薬にも薬が毒にもなる、これが風水なのです。こうしたことがわかってくると、今度は1から9までの星がそれぞれ独立したものでありながらいろんな関連性が生まれてくることが見えてきます。こうしたことが見出せてこそ玄空飛星風水を活用する、と言えるのです。人間の頭脳はスーパーコンピューター。1つクリアすればまた次のステージが待っており、しかも正解は一つではないはずです。
彦坂 久美子
<プロフィール>
愛知県名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド•ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経、四柱推命も含めた玄学に長年携わる。住宅、事務所、店舗等の風水の他、店舗の開店日や引越し、結婚の日取り等の選定、四柱推命を使い、結婚、子育て、ビジネス、健康等人生における様々な問題やニーズに対応している。
久美子顧問
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