風水の奥義を行く!第83回 心強い味方に恵まれる、の巻
中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。
ここでは香港の伝統的な風水をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。
◆心強い味方◆
新年あけましておめでとうございます。本年も風水の知恵を活用し実りある年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
さて、2018年に世界各地で大ヒットした映画といえば「ボヘミアン・ラプソディー」www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody。
この映画では、1970年代や80年代に音楽の世界で大活躍したクイーン(Queen)のメンバー、特にフレディ・マーキュリーやフレディを好演したラミ・マレックのその溢れんばかりの魅力にグイグイ引き込まれ、その才能に胸がいっぱいとなり感動します。日本では、何度もこの映画を観に行く人たちのおかげで大ヒットしたそうですが、一番驚いたのは、時空を超えて10代の学生さんたちの心に共鳴している点です。
クイーンやこの映画のように成功するためには「時の運」が必要とおっしゃる方もいるでしょう。成功するためには、その魅力や才能をぐいっと世の中に引き出してくれる「心強い味方」も必要です。「心強い味方」に恵まれるために大事なカギを握るのことの一つが「太歳(たいさい)を活用すること」です。
◆パワフルな太歳◆
太歳(たいさい)は木星の運行と深い関わりがあります。いにしえの人たちは、木星が天球を約12年で1周することに注目し、その年に木星が宿る方位のエネルギーのことを「太歳」と呼んでいました。2019(己亥)年は亥(いのしし)年生まれ或いは亥の日に生まれた人がそれにあたります。太歳のエネルギーはとてもパワフルなため人々から恐れられています。太歳がネガティブに影響すると、金運が落ちたり、夫婦間に亀裂が入ったり、生命の危険にさらされるような重い病気にかかったり、不吉な事が起きると言われてきました。香港の風水ではこうしたことを「犯太歳(太歳を犯すこと)」と言い、日本の厄年のように怖れられています。
しかも、もっと恐ろしいのが「歳破(さいは)」です(以下、イラスト参照)。歳破は太歳のちょうど180度反対のエネルギーで、今年は巳(へび)エネルギーがそれにあたります。これがネガティブに影響すると、家族にトラブルが生じたり、はたまた事故に逢ったり、精神的に相当なダメージを受けたり、とにかくネガティブなものです。ですから、不吉な事が何も起こらないように、この一年の平穏無事を祈って太歳の神様にお参りに行く習慣が香港にはあるのです。
◆孟意堂風水的太歳を味方にする奥義◆
歳破を味方につけるには難しいものがありますが、太歳をポジティブに捉え味方につけるのが漢五派の考え方です。パワフルで強面(こわもて)の方の心根が良いように、太歳は怖いだけの存在ではないのです。逆に言えば、12年に1回、否、やり方によっては数年に1回、太歳を味方につけるチャンスがやってくるのです。
それを活かすも殺すも避けるも見逃すも皆さん次第です。
今年は、亥年の人や亥日生まれの人、場合によっては亥月生まれの人もそのチャンスが訪れます。皆さんが土エネルギーの日に生まれていれば、金運やビジネス運にそれを活かすことができるでしょうし、木エネルギーの日に生まれていれば、目上の人や仲間といった人に対して活かすことができるでしょう。
その時にポイントとなるのが、風水や四柱推命でいう「半合」や「三合」です。それはまるで、抜群の歌唱力を持つフレディがいて、「気持ちを上げてくれる音を奏でる」ギタリストのブライアン・メイがいて、「貴公子のようでいてパラフルな」ドラムスのロジャー・テイラーがいて、「優れた食中酒のように曲をさらに輝かせてくれる」ベーシストのジョン・ディーコンがいてはじめて音楽史にも人々の心にも大きく影響しているかのように、太歳もいろんな力をハーモニーのように活用するのがコツだと思っています。
彦坂 久美子
<プロフィール>
名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド•ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。
孟意堂
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