母親節快楽!香港&世界の「母の日」
2024年の母の日は、5月12日(日)。家族を大事にする香港では、母の日もとても大切にされている。いつも家族のことを想うお母さんや奥さんへ、感謝の気持ちを伝えてみてはいかが?
どう祝う? 世界の母の日
日本を含め多くの国の母の日は、5月の第2日曜日とされている。しかし、そもそもなぜこの日なのだろうか。またカーネーションを渡すことも定番だが、その理由は何だろう。 これは、アメリカ・ウエストバージニア州で、アンナというある女性が亡き母を偲んで取った行動に由来する。アンナの母は、貧しい生活のなか1人で子どもたちを育てながらも社会活動に励む強い人だった。しかし1905年5月、そんな母が突然亡くなってしまう。アンナは少しでも安らかに天国へ旅立ってほしいと、追悼式で母が好きだった白いカーネーションを参列者に配り、「生きている間に母へ感謝の気持ちを伝えるべきだ」と働きかけた。この行動はアメリカ中で話題となり、ついには当時の大統領が5月の第2日曜日を母の日に制定、国民の祝日とした。やがてこの風習が、世界へと広がっていったのだ。
では現代、各国ではどんなふうに母の日を祝っているのだろう?世界の感謝の伝え方を見てみよう!
日本
日本に母の日が誕生したのは意外に早く、1931年。当初は当時の皇后の誕生日である3月6日だった。しかし終戦後にアメリカと合わせられ、5月第2日曜日が母の日に。カーネーションを贈る風習も広がった。
香港・中国
日本と同様に花束を贈ることが多い香港や中国。さらに近年では、母親に向けた花束写真や、母親の若かりしころから現在までの写真を並べてSNSに投稿し祝福する人も多いのだとか。また「民以食為天(食べることが最も大切)」という中国のことわざにある通り、とにかく食にこだわる中華圏の人々らしく、この日も家族で食事に出かける家庭が多い。特に母の日は毎年日曜日であるため、当日のみならず前日の土曜日もレストランの予約がいっぱいになる。お出かけ前には注意しよう。
オーストラリア
同じく5月第2日曜日。他国と同様に花を贈ることが多いが、面白いのはその種類。カーネーションではなく、菊が贈られる。日本ではお供物としてよく目にする花だが、オーストラリアでは普段からギフトフラワーとして重宝されており、南半球にあるため5月はまだ秋で菊が旬であることや、英名「Chrysanthemum」の略がmumとなることなどから、この花が母の日の定番となった。
イギリス
イギリスの母の日は3月。イースターの3週間前の日曜日で「マザーリング・サンデー」と呼ばれる。この日は花束やチョコレートをプレゼントすることが多いが、ラッパズイセンが定番花で、ドライフルーツがたっぷり入った伝統菓子、シムネルケーキを贈る習慣もある。
韓国
韓国では毎年5月8日が母の日。しかしこの日は母だけでなく同時に父の日でもあり、両親に感謝を示す。花を渡すこともあるが、最も喜ばれる贈りものは現金なのだとか。
日本の母に贈りたい 香港ギフト
香港から日本へ荷物を送る場合、EMS(国際スピード便)や民間の運送会社を利用して1週間程度、時期によっては2日ほどで着くこともある。母の日当日に合わせて送ることは難しいが、今から準備しても遅くはない。ここでは編集部厳選の母の日ギフトをご紹介!香港ならではの感謝の気持ちを贈ってみよう。
キッチングッズ
香港柄のおしゃれな食器やカトラリーはおみやげとしても女性に大人気。店によっては綺麗に梱包してそのまま海外発送もしてくれる。また油麻地のキッチン用品街、上海ストリートなどで手に入る本場のせいろもおすすめ。蒸し料理はもちろん、小物入れとしても重宝する。
中国茶
種類豊富な中国茶。日本ではなかなか手に入らない高品質な茶葉や珍しい茶葉も、街なかの専門店などで気軽に購入できるのが嬉しい。お茶好きのお母さんには中国茶器と一緒に贈っても喜ばれそう。
紅茶
中国茶もいいが、香り高い紅茶もきっと喜ばれるはず。世界の高級ティーショップが集まるここ香港は、紅茶のレベルも高いのだ。なかでもおすすめは、世界屈指の紅茶ブランドTea WGの香港限定品。日本では手に入らない高貴な香りは、お母さんにホッと一息ついてもらうのに最高の贈りもの。
調味料
調味料パラダイスの香港。美味しいXO醬やオイスターソースも身近で入手できるが、在住者でなければなかなか手に入れられない逸品を送ってみるなんていかが?例えばラマ島の有名海鮮店「レインボーレストラン」で売られている魚粉は、スープや炒飯の隠し味にぴったり。クセがなく日本料理にもよく合う。