香港駆け込みTOILET MAP
香港はトイレがダントツに少ない、そして汚い。コンビニやガソリンスタンドに常設している日本に比べ、商業ビルやモールの林立する香港では、建物の中に入りトイレを探す必要がある。MTRにはトイレがない駅があったり、あったとしても改札の中や、長蛇の列をなしているところも多く、商業ビルでは鍵やカードを必要とし、緊急を要する場合は冷や汗をかいたことのある方も多いのではないだろうか。
香港に来て数年がたつ、自称「OPP(おなかピーピー)」の編集部Bが自身の経験を交え、心も身体もホッとするオアシス的存在のトイレをご紹介。あなたはどこがお気に入り? さっそくスマホの地図に保存しよう。
【ホテル】ザ・ペニンシュラ香港 地下アーケード
老舗ホテルの煌びやかなモノクロ世界
ザ・ペニンシュラ香港といえば尖沙咀のど真ん中。人の流れも多く、建物外の噴水やロビーには多くの観光客で賑わうが、この地下アーケードはいつ行っても人がまばらで、外の喧騒が嘘のように落ち着く空間だ。サインを頼りにトイレにたどり着くと、モノクロでシックな世界が待っている。水滴ひとつない磨き上げられた洗面台や床に敬意を払いながらホッと一息つく。各個室が広々としており、女性ならばメイク直しをするスペースがあったり、洗面台に手を拭く用の布タオルが置かれているのもホテルならではの贅沢といえる。
【ホテル】カオルーンシャングリ・ラ 香港 G/F
レトロな趣とフレグランスに癒される
決して新しくはないけれど、清潔に管理された「カオルーンシャングリ・ラ 香港」のG/Fにあるトイレ。ここ尖東は飲食店の数こそ多いが、その多くがテナント利用者のみに開放しているトイレばかりで、急にお腹が痛くなった際はここへ駆け込むのが最適だ。ロビーのエントランスを抜けるとアロマのフレグランスが来訪者を迎え、その香りに癒されながら扉を開けると茶を基調としたレトロな空間が広がる。用を足しハンドソープとハンドローションを間違えないように選び、いつもより丁寧に手を洗うのもここでなら楽しく感じるから不思議。ゲストルームと同じアメニティを常備しているのも驚くばかりだ。
【モール】ifc mall L1
トイレとは思えない洗練されたオアシス
巨大なフロア面積のifcも一度場所を覚えてしまえばMTRを下車してすぐ駆け込めるのがありがたい。さすがはifc mallのトイレだけはあり、大理石を思わせる内装と10以上の個室という広大なスペースが特徴的だ。香港では珍しくナースリールームもあり、プライバシーをしっかりと確保できるシステムになっている。お子様連れのパパママには同トイレを地図上で保存することをおすすめ。セントラルのフェリー乗り場でトイレ難民になってしまう前に、ここで前準備をしてからピアに向かうこともなおよし。
【モール】The Whampoa Fashion World B1/F
いつ行ってもピカピカ快適&混雑なし
黄埔には船の形をした大きなイオンもあり、トイレに困らないのは確か。しかし、ドン・キホーテが入るモール「The Whampoa Fashion World」の同トイレはいつも空いていて心地がいい。洗面台もキッズ用の高さを完備し、ハンドドライヤーが故障しておらず、すごい勢いで水を弾き飛ばしてくれるところもポイントが高い。ナースリールームもあり、ベビーカーで利用しやすいところも子育て世代の味方的存在だ。MTR黄埔駅のC出口直結で、改札中にある公衆トイレを使うよりは100%おすすめ!
【番外編】FELIX(ザ・ペニンシュラ香港)28/F
香港イチ解放感ある高層トイレ
ペニンシュラの28階にあるラウンジ「Felix」を利用する場合限定となるが、香港の夜景やスカイラインを一望しながらスッキリするのはいかが?男性の方は写真の通りオープンに用を足せ、女性の方はパノラマの景色を遠目に化粧台が置かれている。手を洗う部分は一枚の溝のないシンクで、遊び心を感じさせてくれる。接待やアテンドに、香港ならではの話題作りにと最適なロケーション、滞在中はぜひ立ち寄ってほしいトイレ。
【公衆トイレ】尖沙咀海濱花園公厠 G/F
尖沙咀プロムナードの駆け込みスポット
尖沙咀スターズ・オブ・アべニューのブルースリー像のそばにある公衆トイレ。プロムナード散歩中に気軽に立ち寄ろう。近辺にはスターバックスやハッピーアワーを楽しめる店がある。わざわざショッピングモールに入るのが面倒くさい時はこちらへ。
【公衆トイレ】中環海濱公厠 G/F
中環トイレ難民の収容所
中環フェリー乗り場付近は驚くほどトイレが少ない。フェリー乗船前にトイレをと思っても、乗り場にトイレはないので要注意だ。そんな時は迷わず公衆トイレを目指すべし。AIA観覧車すぐそばにあるこの建物を地図上に保存して。