【香港】尖沙咀の観光・お出かけスポット紹介
ブルースリー像や半島先端から眺める香港島の夜景、博物館など、尖沙咀には出張・駐在・旅行を問わず香港滞在中に一度は訪れておきたいポイントが目白押し。
アベニュー・オブ・スターズ
ブルースリーと香港島の景色を写真に収めよう
『燃えよドラゴン』におけるブルース・リーを模った高さ2メートルの銅像でお馴染みのアベニュー・オブ・スターズ(星光大道・Avenue of Stars)は、香港映画業界の発展に貢献した人物を讃えるために建造。香港の映画界で著名な人物の名前、手形が彫られた100枚以上に及ぶ記念プレートが年代ごとに設置されている。ここを訪れてブルースリー像と写真を撮らないと香港観光は始まらないのでは。尖沙咀ハーバー沿いの再開発に伴い、幾度となく移設を繰り返したが、複合施設K11 museaの竣工に伴い尖沙咀東のスターバックス前である現在地に落ち着いた模様。
1881 Heritage
ジャッキー映画の舞台にもなった歴史的複合施設
高級ブランドショップがずらりと並ぶ広東道の海よりに位置する1881 Heritage。かつて水上警察が置かれた小高い静かな丘は、現在ショッピングモールやホテル、レストラン群として連日多くの観光客で賑わう。
構成される5つの歴史的建造物は、1880年代初頭に、ヴィクトリア・コロニアル調と新古典派を組み合わせた設計で建築された。なかでも中央にそびえる「香港警隊前水警総部(水上警察署)」は、1884年から1996年まで100年以上の長期に渡り使用されていたもので、1994年には香港の建築物文化遺産として政府に認定されている。噴水や季節ごとに変わるオブジェも楽しむことができ、ウエディングの撮影場所としても人気がある。
住所:2A Canton Rd.,TST
電話:(852)2926-8000
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訊號山公園
尖沙咀先端にある隠れた名所
尖沙咀など九龍半島のビクトリアハーバー沿いが大規模に埋め立てられる以前に岬だった場所「シグナルヒル(訊號山)」を知っている人はどれほどいるだろうか。ブラックヘッドポイント、尖沙咀ポイントとも呼ばれたこの岬は、現在は小さな丘が残り小高い公園として市民の憩いの場へ生まれ変わっている。
そこは香港でかつて台風シグナルを発信していた場所だった。
ビクトリアハーバーの中間に位置しその周辺では最も高い丘であったこの場所に、レンガ作りのシグナルタワーが建てられたのは1907年のことだ。それまで港の船に正確な時間を知らせるタイムボール(時球)は香港警隊前水警総部の近く(現在の1881Heritage)にあった。タイムボールは1908年1月~1933年6月まで香港天文台により運営され、1908年~1920年までは1日に1回、1933年までは1日に2回ボールを落として時間を知らせていた。海洋クロノメーターをチェックするために用いられた同方法は、無線と電話技術の発達により時代遅れとなり幕を閉じたのである。
そして、その後はシグナルヒルガーデンとして1980年に公園がオープン。シグナルタワーは1981年に香港二級歴史建築に指定され、2009年には香港一級歴史建築に登録された。
尖沙咀にあるとは思えないほど静かな公園であり、埋め立てにより昔の眺めは変わってしまったが残されたシグナルタワーが昔を今に伝える。
訊號山公園
住所:11 Middle Rd., TST
香港歴史博物館 ※ただいま大規模改装中
香港の歴史すべてが詰まった場所
香港政府の出資により1998年に尖沙咀東に17,500㎡の規模で開館した香港歴史博物館は、原始時代から1997年の中国返還までの民族文化や生活様式など、香港の歴史をわかりやすく展示紹介している博物館。「香港文化の保存および振興」を目指し、香港の歴史を深掘りしたその展示には圧倒される。展示は特別展示と常設展示とに分かれ、常設展示「香港故事(The Hong Kong Story)」は、当館の3フロアにも及ぶ広さで、じっくり見たら半日は要するが、まさかの入場無料での公開となっている。(特別展示は数ヶ月ごとに変わり有料)
香港歴史博物館のエントランスを入ってすぐ左手には案内所があり、館内の説明を日本語で受ける事ができる音声ガイダンスのレンタルが可能だ。また、日本語で書かれた館内案内用のパンフレットも取得しよう。
常設展示は第1区:自然生態環境、第2区:史前時期の香港、第3区:漢から清朝時代、第4区:香港の民俗、第5区:アヘン戦争と香港割譲、第6区:香港発展初期、第7区:日本占領時、第8区現代都市化と香港返還、と第1区から8区に分かれているが、面白くなってくるのは、第4区あたりの展示からなので、旅行などで時間が限られている人は、第1区などの原始時代は早歩きでスルーされたし。
どのエリアも当時の生活用具や再現された建築物、実際の衣服をまとった人形などと共に展示され、そのシーンを表現した音響が施され、タイムスリップしてしまったかのような感覚を覚えるくらい、当時の様子がリアルに伝わってくる。第4区は昔ながらの風習・伝統文化が再現されており、嫁入りの様子や、春節の獅子舞、長洲島の饅頭祭、広東オペラ(粤劇)など見ごたえがある。第5区のアヘン戦争に関しては、アヘンを取り締り没収しては燃やしていた様子や、取り締まりに力を入れた清朝の官僚 林則徐の銅像が立っている。また、第6区は古き良き香港の街並みが再現されており、薬局、乾物屋、レストラン、お茶屋などの店舗が並び、建物の階段も昇る事が出来る。階段を上り奥まったところにいくと、歴代の香港総督の写真が飾られていたりもする。第7区の日本占領時の展示は我々には目が痛いが、ここで放送されている動画上映は訪れた人の気を引く用だ。第8区は公営住宅が建って行く様子など近代史が展示され、最後はイギリスから返還されるところで常設展示は終わる。
住所:100 Chatham Road South, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong
電話番号: 2724-9042
営業時間: 10:00〜18:00(月&水〜金曜) 10:00〜19:00(土・日・祝) ※クリスマス・イブ及び旧暦の大晦日は17:00で閉館
休館日: 毎週火曜および 旧正月(春節)元日とその翌日
料金: 常設展示は入館料無料、特別展示は有料
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