中環(セントラル)ヨーロッパ無国籍料理「Fish & Meat」
シンプルな味付けで旬の食材の味を活かした絶品料理を
香港では毎月のように新しいレストランがオープンし、トレンドの移り変わりが早い。つい先日までスペインのタパス料理がはやっていたかと思ったら、地中海料理、そしてギリシャ料理。そんな中で新たなトレンドになりつつあるのが、ヨーロッパ無国籍料理。セントラル(中環)のウィンダムストリートにオープンした「Fish & Meat」は、厳選した良質の食材を使用し、素材本来の味を活かしたシンプルかつ味わい深い料理を提供するヨーロッパ無国籍料理レストランだ。
店内はモダンでスタイリッシュ。オープンキッチンにオープンテラスと、広々として解放的な店内は、北欧を思わせる雰囲気でリラックスさせてくれる。
同店の人気メニューである「ウニのブルスケッタ(Sea Urchin Bruschetta)」は、カリカリにトーストしたフランスパンの上に、贅沢にウニを乗せ、さらにラードで味を閉じ込めたもの。小ぶりだが、口に入れると溢れてくる濃厚で力強いウニの味がたまらない。また、リコッタチーズとハーブバター、ペコリーノチーズ、そして半熟の鴨の卵をラビオリの生地で包んだ、「カモのエッグラビオリ(Soft duck eggravioli)」は、まろやかな黄身とチーズの味が絶妙なバランスで、トロリとあふれ出る味わいが必食の一品だ。前菜だけでも驚かされる料理ばかりだが、同店のメインである「魚」と「肉」ももちろん見逃せない充実ぶりだ。編集部の一押しは「フランス産ターボットのグリル(RoastedFrench Turbot)」。ターボットはヒラメの一種で、ヨーロッパでは人気の高い食材だ。上品な白身に軽く塩コショウとレモンで味付けし、人参のピューレとオリーブを添えた一品。いたってシンプルな調理法だが、身はしっかりしていて柔らかく甘さもあるというターボット本来の美味しさをうまく引き出している。肉好きにはボリュームたっぷりでシェアしていただくのに最適な「ブタのグリル焼き(Slow Cooked Spanish Teruel PorkBerry Porchetta)」がおすすめ。お肉は肉汁たっぷりでとても柔らかく、カリカリに焼かれた皮の部分は思わずワインが進んでしまう、香ばしい味わい。
デザートの「シチリア産レモンタルト(SicilianLemon tart)」はあっさりしていて食後の口直しにぴったり。添えられたまろやかな味のクリームと一緒に食べれば酸味が和らぐ。
予約が取りにくいといわれている同店。訪ねる前に予約をお忘れなく。
Fish & Meat
住所:2/F., 32 Wyndham Mansions, Central
時間:ランチ 12:00~15:00 ディナー 18:00~23:00
電話:(852)2565-6788