特集:香港・広州での旧正月、ちょこっと散歩
許願樹
Lam Tsuen Wishing Trees
旧正月の願い事はココで決まり?!
MTR大埔墟(タイポーマーケット)駅よりバスで約20分。放馬莆(フォン・マー・ポー)で下車すると大きな樹「許願樹」が出迎えてくれる。かつては、願い事を書いた紙をミカンに結びつけて、樹に向かって投げ、樹の高いところに届けば届くほど願いが叶うと信じられていた。後に人気スポットになり、沢山の観光客や香港人が訪れて樹にミカンを投げたため、枝が重みに耐え切れなくなり折れてしまい、現在は樹もミカンもプラスチックになっている。願い事を書く札を購入して、お願いごとをしてからプラスチックのミカンと札を樹に投げる方法に変わっている。
入り口付近にある2代目の樹と村門を進んで行くと、初代の樹も見ることができる。枝が折れないようにワイヤーで固定されているが、風水を強く信じている香港人にとってのパワースポット。きっとここには”強い何か!”があるに違いない。
2月16日~3月4日の期間中、林村許願広場にて香港許願節(Hong Kong Well-Wishing Festival)を開催しているので、是非訪問して香港の旧正月に触れてみよう!
住所:Lam Tsuen, Tai Po, NT
電話:(852)2638-8026
ウェブ:lamtsuen.com
フェイスブック:香港許願節 Hong Kong Well-Wishing Festival
アクセス:「MTR大埔墟(Tai Po Market)」駅より64K系統又は64P系統バスに乗車、「放馬莆(Fong Ma Po)」下車してスグ。
※タクシー・ミニバスも有
慈山寺
Tsz Shan Monastery
緑に恵まれたパワースポット
香港の億万長者、李嘉誠が出資し、新界・大埔(タイポー)の洞梓に築かれた「慈山寺」は4万㎡以上という広大な敷地を誇り、開かれてから3年未満という知る人ぞ知るパワースポット。本来は仏教布教のための大型の寺なので、見学するためには公式サイトで事前申し込みが必要。観光客などが押し寄せることがないので、宗教スポット独特の侘びと静寂を味わうことができる。
周囲の環境と融合するように、そして修行者や訪問客が集中できるように、建造物の高さを抑えながら主に温もりのある木の風合いを活かした作りは、中国唐朝時代の寺院をモデルとしているので、その場にいるだけで心まで癒されそうだ。寺院の裏手に高く聳えている観音像は必見。76メートルという高さは世界有数。
ガイド付きの見学は基本的に広東語で行われるが、中英パンフレットを手に広い敷地内をゆっくり散策しながら自然に接し、平和で美しい建物の数々を巡れば、心も身体もリフレッシュでき、癒しの効果を体感できるに違いない。さらに、都会の喧騒から離れた緑豊かな環境、敷地周辺には約60種類以上の野鳥が生息していると言う。緑に囲まれたパワースポットで自然の力をいっぱい吸収して今年も元気に過ごしましょう!
住所:88 Universal Gate Rd., Tai Po
時間:9:30~17:00
電話:(852)2123-8666
ウェブ:www.tszshan.org
※見学には事前予約が必要となります
アクセス:「MTR大埔墟(Tai Po Market)」駅より75K系統バスに乗車、「䃟頭角(San Tau Kok)」下車、洞梓路(Tong Tsz Road)沿いに徒歩10分、普門路(Universal Gate Road)へ右折して徒歩10分。
※タクシー・ミニバスも有
黄大仙廟
Wong Tai Sin
旧正月の定番、三度は参拝したい!
旧正月の楽しみは黄大仙へ参拝しておみくじを引くこと。黄大仙は香港の数ある道教寺院の中でも最も有名な「願い事が叶う(有求必応)」「効き目がある(霊
験)」として、多くの香港人が春節期間に参拝に訪れる。そして願いが叶うとお礼にお供え物を捧げに再度参拝する。
本殿の前でお祈りおみくじを引く前と本殿の前で線香をあげて3礼し、心の中で自分の氏名、年齢、生年月日、住所、願い事を伝える。次に竹の棒が入った筒を借りよう。本殿から向って左側に筒を借りることができる。この筒の横に占いの結果がメモできるように紙とペンが置いてあるので忘れっぽい人は借りておこう。次は場所取り。膝置きができる場所を確保する。そしてお告げを受けたい内容を心の中で祈りながら、筒から1本だけ落ちるように振る。すると不思議なことに1本だけ飛び出しポロっと床に落ちる。これがお告げの結果だ。紙とペンを借りた人はメモをしておこう。終わったら他の人の邪魔にならないように筒と借りたペンを返却する。次に右側の階段を下りて、占い師のお店がずらりと並んでいる建物に入って、この結果を占ってもらうことができる。
日本語が通じる占い師もいるので、語学に不安な方は日本語の占い師を訪ねてみよう。結果を信じるか信じないかはあなた次第?!
住所:2 Chuk Yuen Village, Wong Tai Sin, Kowloon
電話:(852)92327-8141
アクセス:「MTR黄大仙(Wong Tai Sin)」駅よりB出口を出て徒歩3分
白雲山
Bai Yun Mountain
旧正月に一息入れたい広州、憩いの場
広州市内で街の喧騒をはなれて気分をリフレッシュしたい、そんなときに手軽に出かけられる「白雲山」。広州市中心北西部に位置する国家4A級観光地だ。主峰「摩星嶺」の海抜は382メートル。市内にあるという立地の良さから広州の地元市民にも人気で、朝早くからハイキングを楽む人たちで賑わう。
白雲山は景勝地として古くから知られている。晋朝時代に「心地よい景色」と評され、唐の時代には有名な景勝地としてすっかり定着していた。宋の時代以来「羊城八景」として白雲山の景色が選ばれている。多くの歴史人物や近代各界の著名人もこの山に訪れ、観光を楽しんでいる。白雲山は「明珠楼観光区」「彫像広場」「雲溪生態公園」などの7つのエリアに分けられる。目指すエリアによってアクセスは異なる。中でも手軽にハイキングできることで人気なのは「明珠楼観光区」。観光客というよりも地元の人たちに親しまれるエリアだ。地下鉄3号線「同和」から歩いて30分ほどで麓に到着。山登りというよりは森林の中をハイキングという感じで、ゆっくり登れば体力に自信がない人でも全く問題のない程度。しばらく進むと、黄婆洞ダムにたどり着く。湖畔にある野外レストランで、湖面を眺めながら簡単な飲茶を味わうのも良い。「明珠女」という彫像の近くには野外卓球場があり、ひと汗流してから、更に進むと小高い山の上から広州市街を見渡すことができる。
旧正月で食べ過ぎた方かな?と思う方、例年とは違う形で旧正月を過ごしたい方にもぜひお勧め!
アクセス:地下鉄3号線「同和」駅下車、徒歩にて麓まで。(「同和」登り口が分からない場合は、地下鉄3号線「京渓南方医院」、路線バス179番241番で「白雲索道」下車、歩いて「白雲山南門」からの方が分かりやすい。白雲山にはほかにもいくつかアクセス方法がある。詳しくはウェブを参照)
ウェブ:www.baiyunshan.com.cn/publicfiles//business/htmlfiles/bysrwb/index.html