【チーム運営のおススメソフトSLACK】兆星電脳有限公司(広東省佛山市)
IT サービスの仕事で華南地区を忙しく走り回っている著者です。顧客企業は主にこの地域の日系や欧米系の外資企業ですが、総経理や管理職が外国人(日本人)で、スタッフは現地人という組み合わせで仕事をされているケースがほとんどです。先日、ある日系企業の方にチームで様々な案件を共有でき、ネット経由でメール以上に便利なコミュニケーション・ツールを教えてくれ、と依頼がありました。そこで思い浮かんだのが今回紹介する「SLACK」です。日系企業で導入しているところはほぼ無い状態ですが、欧米企業では社内の情報共有手段として普及し始めています。
SLACK について一言で説明すると、チーム・コミュニケーション専用のオンラインサービスです。LINE やWeChat、Facebook などのSNS を仕事で使う場合はお友達リストの中のメンバー(同僚)をグループ化してチャット機能を利用するというのが主な使い方ですが、SLACK の場合はチーム専用アカウントに各参加者を加入させるというやり方ですので、仕事専用という理解の上で使い易いツールです。チームの参加メンバーには通常、社内の同僚や関係者のみということになりますので、お友達リストとは違い、プライベートなメッセージが大部分を占めるSNS とは大分異なります。
SLACK の使い方は至って簡単。ホームページ(slack.com)上で個人アカウントを作成し、「Create a New Team」より実際のチームアカウントを作成する手順です。全て英語ですが設定ウィザードが親切ですので指示に沿って進めていくだけでチームを作成でき、初心者にも比較的分かり易い。チーム名を決め、チーム専用のアドレスを取得するところまでいけばOK。普段からSNS を多用している方であれば全く違和感なく使うことができはずです。チーム開設後、メイン画面の左側にチャンネル(Channels)という欄ができます。ここは各チャットルームの名前一覧です。自由に追加・削除ができます。(例:○○プロジェクト進捗、○○開発案件、○○年度予算、○月営業進捗)。各チャンネル内で自由にファイル共有などもできますので、E メールのように複数名のCC を入れて添付ファイルを送信する必要もありません。ファイル共有だけでなく、Google アプリやカレンダー共有などその他様々なオンラインサービスとの連携ができる仕組みになっておりとても有用です。
従来はテキストでの社内コミュニケーションはE メールが主体でしたが、Slack を導入すればE メールは不要になります。過去のやり取りや添付ファイル等も全て検索できますし、E メール以上に相互コミュニケーションがリアルタイムになるのでチームとしての意思決定や情報共有のスピードは一気に加速します。PC 上だけでなく、モバイルにも完全に対応していますので、場所を選ばずSNS 感覚でメッセージのやり取りができます。(それはそれで困る場合もあるかもしれませんが)。ますます便利で大変迷惑なサービス?となる可能性もありますが、仕事第一に考えた場合はとてもおススメできるツールです。導入をご検討されてはいかがでしょうか。
赤座 卓也( あかざ たくや)
兆星電脳有限公司
TERASTARS Computer Ltd.
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