2015年6月、円安と呼ばれている状況。Borderless Management & Investment Ltd.
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香港の独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)がご案内するオフショア・海外投資
2015年6月に入り、日本円の対ドルレートはUSD1=JPY124と約13年ぶりの円安水準で推移している。
この久しぶりの円安水準により、最近の日本では海外からの観光客が増えて国内の企業が軒並み業績を伸ばしている。日本円が安いということは外国の人にとってみれば日本で移動する交通費も滞在する宿泊費も以前に比べて格段に割安なので日本を旅行する絶好のチャンスなのである。
それだけでなくこの円安局面では「爆買い」と呼ばれる主に中国人による日本での購買活動が非常に盛んである。彼らの間では、以前より日本に来た際に電気炊飯器を始めとする品質の良い日本の電化製品などをたくさん買い込んで帰国するということが行われ、秋葉原などでは中国語が飛び交っていたのだが、今は同じ商品がその当時よりも40%ぐらい安くなっているわけである。飛びつかないはずがない。
外国人が多く訪れることにより観光産業に良い影響をもたらし、さらにその人たちが国内で買い物をして帰ることにより、メーカーや小売業の業績にも良い影響が出ているのだ。
外国人だけではない。円安局面では日本人にとって海外旅行や海外の消費が割高になるので日本人も国内旅行を選ぶことになる。これまで海外に流出していた消費が国内に戻ってきて内需を刺激するわけである。
円高に苦しみ、ひたすら企業努力を重ねて不況抵抗力をつけてきた日本の会社にとってはまさに春が訪れたと言っても過言ではないだろう。
一方で、国内の一般の消費者にとってはあまり楽ではない世の中になっている。国内の景気の活況とともに物価が上がりはじめているのだ。また、円安の影響で輸入品の価格も高くなってしまう。いわゆるインフレの状況になっているのだ。
企業の業績が良いのでいずれは給料が多くなったり、雇用が増えたりということになるが、こうしたことは通常物価の上昇より遅れがちになる。物価の下がってゆくデフレの時代は消費する立場にしてみればある意味楽だったろうから、日本国内の消費者にとってみれば逆に冬の時代が訪れたと言えるかもしれない。
さて、今後の為替はどうなってゆくのか?予想されるのは円安が続くほどにいわゆる日本買いは加速するということだろう。日本のモノを買うためにはまず日本円を手に入れなければならないので、円買いが進んでやがて円安には歯止めがかかってくるだろう。
ただ、それがどの程度の水準なのかを割り出すのはなかなか難しいことなのであるが。
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玉利将彦(タマリマサヒコ)
上海と香港を拠点に活動し、中国在住歴は18年に渡る。
香港の証券取扱免許(SFC)と保険取扱免許(PIBA)を保有する資産運用アドバイザーとして、顧客のライフプランに即した投資計画の立案及び積立ファンド・保険の仲介、HSBC香港BOOM証券・中国銀行など海外の有名金融機関の口座開設・運営サポートをおこなっている。
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