犬を保護する団体機関「香港ドッグレスキュー(HKDR)」

2015/04/08

香港ドッグレスキューの人々 香港ドッグレスキューの犬
クリッシーはちょっぴり内気で可愛らしい女の子の犬。マギーとサムソンが「香港ドッグレスキュー(HKDR)」のウェブサイトでこの子を見たとき、一瞬にして彼女の虜となり、ほかの2匹の保護犬と共に家に連れて帰ることを決意したという。過去にクリッシーの身に起こったことは誰にも分からないが、彼女はおびえるように人から離れて壁の影に隠れているところを発見された。その後、HKDRのボランティアスタッフによる献身的な努力によって人間に対してどんどん心を開いていき、新しい家族に引き取られるまでに成長した。

HKDRの犬たち

香港では毎年15,000匹以上の犬が殺処分されている。そのほとんどはペットとして飼われたのちに道端や公園に捨てられたり施設に届けられた犬たちだ。彼らは、政府機関である漁農自然護理署(AFCD)に運命を託される。ここに連れてこられた犬たちはたった4日間だけウェイティングリストに掲載され、ほとんどの犬は次の飼い主が見つからずに安楽死させられていく。

HKDRの犬保護された犬
HKDRは2003年に設立され、これまで7,500匹ほどの尊い命を守ってきた。しかし、保護される犬と比較するとその数は微々たるものだ。彼らはNo Killを合言葉に、飼い主の不注意による望まれなかった子犬や知識不足により大きくなりすぎた犬、老衰で飼いきれなくなった犬など人間のエゴによって捨てられ抹消されてしまう命を救っている。ミッションは、捨て犬を保護すること、弱った犬を回復させること、新しい飼い主を見つけること。保護された犬は、健康チェック、ワクチン接種、ノミや糸状虫の検査、不妊手術などを行い、ベストな状態で次の飼い主へと引き渡される。また、これ以上無責任な飼い主を増やさないためにも、セミナーやワークショップなどを頻繁に開催。犬だけでなく、人の教育も行っている。

 

 

 

HKDRの人々
HKDRは、政府からの援助なしで活動している機関であり、寄付によって成り立っている。またスタッフはボランティアがほとんど。犬を飼うことは難しいが何か力になりたいと考える方でも協力の仕方はたくさんある。一度ホームページを覗いてみてほしい。

香港ドッグレスキュー(HKDR)

Hong Kong Dog Rescue
住所:タイポーセンター  6 Shek Lin Rd., Tai Po
アプレイチャウセンター 21 Main St., Ap Lei Chau
電話:(852)2552-0121
時間:10:00~18:00
メール:info@hongkongdogrescue.com
ウェブ:www.hongkongdogrescue.com

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