読むだけでママが笑顔に「ままサプリ」連載 第11回 ながらのススメ

2017/01/09

親子キッチン我が家は、男ばかり3人で全員思春期。
めっきり無口になりました。 笑
そんな彼らが気持ちを話してくれるのは決まって台所。
不思議ですが、3人とも夕食を作っていると、必ず見にきます。
「今日ね、転校生が来てねー」「来週◯◯があるんだよ」
と近況を話してくれます。
昔のお母さんはそうでしたよね。
いつも忙しくて、私が子供の頃も台所で国語の本読みをやっていました。
今はお母さんに暇ができて、
宿題してる間中隣にいたり、明日持って行くものの準備も一緒にできるようになりました。
お互いが見えすぎて、余計なことを口にするようにもなりました。

「先にこれからやりなさい。」
「こうすればうまくいくでしょ」
子供の問題を自分の問題に置き換えて、イチイチ指示をする。

「なんで早くできないの?」
「なんでいつも同じところで間違うの?」
子供を追い詰める尋問を繰り返す。

自分がされたらたまったもんじゃありません。 笑

こんなふうに育った子供は、
自分の選択に自信がもてなくなる。
人に従っていると楽だと思うようになる。
無気力になる。
一番怖いのは「お母さんには分かってもらえない。言っても無駄だ」と思うようになることです。

親子の「信頼貯蓄」がなくなる瞬間です。それが続くと思春期には、本当に一言も話さなくなる。

友人のお子さんは、思春期になって、「はい」「いいえ」しか言わなくなり進路が決められないー涙 と嘆いてました。

日本のお母さんは暇な時間を自分のために使おうとしない。
小さなお子さんがいるご家庭は、お昼寝してるときに掃除したり、お料理作ったり、家事をしちゃう。
そうではなくて、TVを見たり、本を読んだり自分のために使ってください。
子供が起きたら、子供も巻き込んで掃除機かけたり、お料理作ったりすればいいんです。
私はよく、鍋を床に並べて、お箸で叩かせたり、小麦粉にお水を入れて粘土にして遊ばせたりしていました。
お母さんがつきっきりで側にいるより、グズグズ言わないものですよ。

恋愛と同じで相手が見えすぎるのも考えものです。

お母さんは、子供のペースに合わせない。
お母さんのペースに、子供を合わせる。
そして~しながら話を聞くのが丁度いい。ながらのススメ。

Kyou氏 プロフィール

Kyou氏

海外で3兄弟を育てる中、人を育てる一大事業に頼れるものが何もないことに疑問を持つ。1998年に「社会福祉士」を取得し、現在は上海ママたちに心理学、統計学、コーチングなどを基にした「ままサプリ」を展開中。

ブログ:上海で子育てコーチング~きょうのあしあと~http://s.ameblo.jp/kyon3boys
ネットラジオ:子育て相談「ままサプリ」:http://livaia.com/ja/category/mama_supplement/

Pocket
LINEで送る