特集:香港DE野菜生活 1

2016/05/25

タイトル
何かと勝手が違う海外暮らしで気をつけたい「野菜不足」…。
ここ香港で野菜を効率よく摂るには? その効能は?
専門家の方にお話を伺ったり、こだわりの人にそのコツを尋ねてみた。
そして、野菜を求めて街へ。
広東語の発音を動画で予習したら、さっそく街市での買い物に挑戦!
また、野菜づくりに興味のある方必見のレンタル・ファーム情報も。
野菜作りの達人の話を聞けば、きっとあなたも始めたくなってしまうかも!
今回の総力特集はワンダフルなベジタブル・ライフのための情報を集めてみた!

近年かつてなく「栄養バランスを意識した食べ方」が注目されている。
厚生労働省が発表・推進している「食事バランスガイド」によると、「主食(ご飯、パン、麺):副菜(野菜、きのこ、いも、海藻):主菜(肉、魚、卵、大豆):牛乳・乳製品:果物」の摂取バランスはそれぞれ「5~7:5~6:3~5:2:2」。
主食に次いで野菜の摂取目安量が最も多いのだが、ここ香港で手に入る野菜の効能や、そのベストな食べ方について知らないという人もまだまだ多いはず。
まずは香港での上手な野菜の摂り方を、専門家や野菜摂取にこだわりを持つ人に聞いてみよう!

野菜と健康についてお話を聞いてみよう。

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野菜がなくても生きていける。でも・・・野菜のある食生活でより健康的に。
総合健康診断サービス
Mediport International Limited Managing Directer
堀 眞さん

堀 眞さん「野菜は体に良いものである」という話を漠然と信じて、現代人は野菜不足をなんとか避けようとしているようです。野菜が足りないと不健康になってしまうとでも思っているのでしょうか?自分自身が野菜不足であるのか、そうではないかは別にして、とにかく野菜はとても重要な食品であると誰もが思い込んでいるようです。もちろん大切な食品ですから、そのことを否定したりはしませんが、世界には野菜をほとんど食べない、あるいは食べることができない民族も珍しくはありません。農業には不向きな砂漠や極寒の民族は、野菜が欲しくても栽培が不可能であり、入手は極めて困難です。野菜を食べないから寿命が短い?これも必ずしも正しいとはいえないでしょう。寿命を左右するのは主にその国・地域の医療レベルやその体制です。日本人や香港人の平均寿命が長いことと、彼等の食事との関係は決して大きくはありません。
では、野菜が無い地域の人々の食生活はどのようなものなのでしょうか。その代表ともいえる極寒の地のイヌイットは、アザラシなどの海獣の内蔵までをも生で食べることでビタミンを補っています。現代では彼らの食生活もかなり変化してきているとは思いますが、基本的には動物を一頭まるごと食べるという食生活を送っていたのです。ちょっと極端ではありますが、人々は自分が住む地域で得られる食料を、最大限に利用して生きてきました。必要な栄養素を、限られた食物資源を有効に利用することによって摂取してきたといえます。
さて、日本の場合はどうでしょう。海に囲まれた温暖な地域に位置する日本は、四季それぞれに豊富な種類の食材が容易に入手できます。野菜はもちろんですが、魚だって季節によって捕獲できる魚種が変わります。極めて恵まれた食生活を送ることができる世界でも稀な地域であると言えましょう。野菜、果物、肉、魚…の種類は世界的にみても突出しているのではないでしょうか。世界に誇ることができる素晴らしい和食文化は、きわめて豊富な食材の中で産まれてきたものであると確信します。
ところで野菜にはビタミンやミネラル、そして食物繊維といった栄養素が豊富に含まれており、積極的に摂取することで免疫力を高めるなど健康状態をより良いものにすることができます。内臓も含めて動物性食品だけを食べていてもそれなりに生きていく事はできますが、身近なところに豊富な食材があるのであれば、それらを積極的に摂取することで、健康状態をより高めることができるに違いありません。
香港を含む中国華南地方でも日本ほどではありませんが、多くの種類の野菜を簡単に入手することが可能です。身近なところにいろいろな種類の野菜があるので、これらを利用しない手はありません。農薬の問題などを気にして日本の野菜にこだわっている人が大変多いと聞きますが、神経質になっていては外食など一切できるはずがありません。新鮮な野菜をしっかりと洗って、自分の手で調理する意味はとても大きいと思います。
日本に帰ってからでは食べることができない野菜もたくさんあるので、海外に住んでいるうちにいろいろと試してみることも楽しいことですし、もちろん栄養学的にも好ましいに違いありません。デパートやスーパーで日本からの野菜を買うだけではなく、たまには新鮮な野菜などの食材が並ぶ街市にも是非足を運んでみてください。

堀 眞(ほり まこと)さん
1990年海外在住日本人向け医療施設責任者として香港赴任。退職後の1999年に独立。総合健康診断サービス/医療・健康相談/医療情報の発信等を業務とするメディポートを設立。臨床検査技師、衛生管理者、精神対話士、健康管理士一般指導員等の資格をもつ。

Mediport International Limited
電話:(852)2577-1568
メール:[email protected]
ウェブ:www.mediport.com.hk

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健康の源は消化器にあり!
内臓を整えて美しく健康的な毎日を送ろう
SBS DR. SHIGEKO’s SALON 代表
桑野繁子さん

桑野繁子さんハリウッドスターもお忍びで通う太子(プリンスエドワード)の美容サロン「SBS DR. SHIGEKO’s SALON」。美容サービス、頭蓋骨や脊柱骨の矯正サービス、美容製品の販売、美と健康を創り出すセミナーの開催など、身体の中から外までのトータルビューティを提案している。健康をベースとした美しさを形成することの大切さを説くのは同サロンオーナーの桑野繁子先生。米国でニキビでマスター、シミで博士号を修得した経歴を持つ自然療法医師で、香港は在住35年目を迎える。
桑野先生がアジア人向けに提案するのは米を主体にしたバランス良い食生活。現代社会で流行している糖質制限、あるいは特定のものを摂り続けるダイエット方法にNOを唱えている。「アジア人は元来『米』を中心として生活してきました。パワーやスタミナを得るには米は必要不可欠。脳の栄養素にもなりますし、身体の土台を創る大切なものです」と説明する。
桑野先生はさらに身体を冷やしたり、内臓の働きを阻害する食物の摂取も控えることを提唱している。「看護士として西洋医学も学びましたが、健康の秘訣は4000年の歴史を誇る中医学にこそあると考えています。直近2000年程度の中医学が世間で流行していますが、私はそれよりさらに技術レベルが高い3000年以上の学問を重視しています。中医学は消化機能、つまり内臓の働きを整えることに重きを置いていて、私自身何名も消化機能を整えることで健康体になった人を見てきました。以前私も大腸がんを患った経験がありますが、西洋薬なしに定期検査入院だけで独自で大腸がんを克服しています。それから10年経ちますが、今健康的に過ごせているのは消化機能を整える生活を取り入れているおかげだと感じています」と語る。内臓の働きを整えるためには消化液を含む体液、血液の組成を助ける食材を取り入れる必要がある。ナツメ、クコ、ユリの根、黒ゴマ、くるみは消化器の働きを補う効用があるため、日常的に取り入れてほしい食材だそうだ。また、体を冷やさない野菜として菜心(チョイサム)を、体に潤いをもたらす野菜として生のレンコンを摂取することを推奨しているという。「筋肉のたるみの程度が気になる人は消化機能が十分に働いていない可能性があります。これらの食材で身体を内面から整えることをオススメします」と桑野先生は語る。逆に摂取を控えた方が良いのが、体に湿気をもたらし血栓の元となる食材。例えばカボチャなど葉を折ると白色・黄色の液が出るものや、蜂蜜やライチなどベトベトした液がそれに当たる。また、酒やタバコはもちろん、チョコレートなどの嗜好品、さらには乳製品も腎臓や消化器の働きを阻害するため摂取を控えるのが良いそうだ。
「消化の専門家を目指しています」と笑顔で語る桑野先生は健康5原則を提唱している。(1)きちんと食べること。(2)ストレスを溜めないこと。(3)添加物の多いサプリメントは摂らないこと。(4)歩く運動を取り入れること。(5)夕食後2~3時間後に就寝することだ。「ダイエットは身体を冷したり、貧血、骨粗鬆症の原因になり、健康から遠ざかる行為です。健康の秘訣は消化器にあり。特定のものを過剰に摂り入れるのではなく、バランスよく内臓の働きを促す食材を摂り入れていきましょう」と桑野先生は語る。
過度なダイエットは健康とは真逆の事例に陥るケースも多い。美しさは健康から生まれるもの。内臓の働きを促す作用がある食事と生活習慣を摂り入れて、明るくはつらつとした日々を送ろう!

★桑野先生オススメ! 生姜湯の作り方★
❶生姜を皮ごとスライス。(1ドル硬貨50枚ほどの分量がオススメ)
❷①の生姜を乾煎りする。
❸水2リットルに②を加え、1時間煮出す。好みで黒砂糖を加えて味を調える。(4~5杯に分け、夕方までに飲み切ろう)

桑野繁子(くわの しげこ)さん
自然療法医師。看護士として熊本天草中央病院に勤務したのち、1990年にSBS DR. SHIGEKO’s SALONを開業。4000年以上の歴史を持つ中医学の「健康は内臓を整えることから」を日々実践、提唱している。BS12日曜日夕方6時から放映される「中畑清ビッグビジネスチャンス」にゲスト出演予定。書籍近日出版予定。放送日、出版日の詳細はホームページに掲載。

SBS DR. SHIGEKO’s SALON
住所:Flat A, 5/F, Chuejen Bldg.,144 Prince Edward Rd. West
電話:(852)2390-7093
時間:9:00~22:00(完全予約制)
ウェブ:http://sbs-shigekosalon.com/

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お腹いっぱい、脳も満足!
日本人に適した野菜の摂り方とは?
味十味(あじとみ)
井上惠子さん

井上惠子さん今年9月で創業12年目を迎える銅鑼湾(コーズウェイベイ)の創作レストラン「味十味(あじとみ)」。オーナーは世界最高レベルの料理とホスピタリティを教える「ル・コルドン・ブルー」のパリ校を卒業した経歴を持つ井上惠子さん。夫の転勤でパリ、香港に駐在し、「食の素晴らしさをもっと色んな人に伝えたい!」という想いから2004年に味十味を立ち上げた。
いつも念頭においているのは「春夏秋冬」だという。「旬」とは春は芽、夏は葉、秋は実、冬は根のを食すこと。その季節の力強さを体に蓄えて健康になってほしいという想いから、同店のメニューにも旬の食材を取り入れているという。「日本には素敵な四季があります。食事の際に旬を感じるものを摂取すると、体も心も健康になり、落ち着くようになっています」と井上さんは語る。野菜に関して並々ならぬこだわりを持つ同店ではサラダが常時12種類、ドレッシングは手作りで6種類を揃えているという。生で食べる野菜は体内から酵素が作り出され、アンチエイジングに最適。しかし腎臓病の人にはまた別の食べ方があるそうなので、気になる人は味十味来店時に井上さんに相談してみよう。
サラダ以外では野菜や果物をスムージーにする摂取方法が消化に良く、オススメだそうだ。「特に小松菜などの葉物やリンゴなどの果物を加えると消化吸収効果が増すため、スムージーにする際はぜひ取り入れてください」と井上さんは説明する。日本の伝統的な惣菜料理も身体に良いそうで、井上さんは「日本のおばあちゃん、お袋の味のお漬物、おひたし、和え物、干し野菜のうまみなどももちろん最高です」と語る。香港でのオススメの野菜摂取方法は味噌汁にたくさん入れて食べる方法。冬には具だくさんのお味噌汁をよく作るという井上さんは、「味噌は発酵物のため体にも良く、また日本人は味噌汁を飲むと落ち着くことができます」と説明する。
今の季節はクレソンが食べ頃とのこと。クレソンは春から夏が旬で、今の季節は街市でたくさん売られている。汁物やサラダにして取り入れよう。さらに漢方に使われるニラもオススメだそうだ。整腸作用があるニラは茹でてお浸しにしたり、ソテーにしても良い。日本では高い、黄ニラやニラの芽なども香港ならではの食材として摂り入れたいところ。
野菜の重要性を説く井上さんのモットーは『美味しくないものを食べるより、美味しく食べることが大事』だという。「ダイエットでも何でも、食べたいものを減らすのではなく、食べられるものを増やす発想が大切です。美味しく食べることで、幸せホルモン「ドーパミン」が分泌され、善玉菌を増やして腸内環境を整えることで、同じく幸せホルモンの「セロトニン」の分泌を増やす効果が期待できます」と井上さんは語る。
料理で周りを笑顔にしたいという想いから、身体に優しく美味しい料理を提供している味十味。身体の中から健康体を目指そう!

井上惠子(いのうえ けいこ)さん
大学卒業後、パソコン非常勤講師として梅花女子大学、関西外国語大学、リクルートスタッフィングに勤務した後、料理学校の名門「ル・コルドン・ブルー」のパリ校に通うため渡仏。料理の真髄を学んだ後、2004年に香港で「味十味」を開業。特に力を入れているという低糖質料理メニューは糖質の気になる人や、食事制限をしている人を中心に人気を呼んでいる。今年1月には日本の地方産品を選定し、世界へ広めていく経済産業省主催のプロジェクト「The Wonder 500」に参加。ライザップ香港のメニューを担当、料理学校「La Table Enchantée」をレストラン内で開催中。
ブログ:http://ameblo.jp/madameokami/

味十味(あじとみ)
住所:7/F., Circle Tower, 28 Tang Lung St., CWB
電話:(852)2836-0671
時間: 月~土 12:00~14:30( ラストオーダー14:15)18:00~23:30( ラストオーダー22:45)
日&祝日 12:00~14:30( ラストオーダー14:15)18:00~22:30( ラストオーダー22:00)
ウェブ:http://ajitomi.okoshi-yasu.com/

こだわりの人に伺う
自家製野菜ジュースで毎日健康!
Insurance110 Director
才田弘一郎さん

才田弘一郎さん2年ほど前から健康のために野菜ジュースを飲んでいるという才田さん。スロージューサーを使い、毎朝6時には起床し朝食として自家製ジュースを摂取している。生姜・ニンニク・レモン・リンゴ・トマト・セロリ・きゅうり・人参などを上手に組み合わせ、水は加えず素材からギュッと搾り出された天然エキスだけで500mlほどの量になるのだとか。
同僚からは「飲み始めるようになってから朝のテンションが高くなりましたよね」と言われるほど効果は抜群! 「腸は植物でいう根に当たり、腸をキレイにしないと体に悪影響を及ぼします。朝の野菜ジュースは腸をキレイにしてくれ、体の調子を整えるのでオススメです」と本人も語る。ちなみに、次に狙っているジューサーはヒューロム製のスロージューサーとのこと。
「身体の健康」と「お金の健康」のことなら、ぜひ同氏に相談してみよう。

才田弘一郎(さいた こういちろう)さん
健康には人一倍気を配り自己管理を怠らない才田さん。野菜ジュースだけでなく、鼻うがいも日々欠かさず行っているとのこと。こんな同氏がいるInsurance110なら安心してお金の相談もできる!

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電話:(852)3182-0110
メール:[email protected]
ウェブ:www.insurance110.com.hk

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