季節の暦 二十四節気 「雨水」

2023/02/22

2023年は2月19日
二十四節気(にじゅうしせっき)とは、1年を春夏秋冬に分け、さらにそれぞれを6分割した24の季節区分のこと。
2000~3000年前の古代中国が起源とされる暦で、季節の移り変わりを示す指標として、昔から農業などで重宝されてきた。24 2月19日から次の暦である啓蟄までの約15日間を、二十四節気では「雨水(うすい)」という。これは雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期であることを表している。
日本では3月3日の桃の節句に合わせて雛人形が飾られるが、飾り始めるのはこの雨水が最もいいと言われている。
それはかつて雛人形に厄を移し川に流す風習があったことから、水が豊かになるこの日に合わせることで、良縁に恵まれるとされたからだ。241242 またこの時期の海の幸といえばハマグリだろう。ハマグリのお吸い物などは、ひな祭りの食事でも代表的なメニューとなっているが、これには旬の食べ物という以外に理由がある。二枚貝であるハマグリを2つに割り、別の貝と合わせようとすると隙間ができるが、もともと対になっている貝とはぴったりと合うことから、仲のよい夫婦の象徴とされてきたためだ。平安時代には、貝合わせという遊びにも使われていた。
また春キャベツもお目見えする時季。今では一年中手に入る食材だが、特にこの時季のキャベツは、小ぶりながら甘く柔らかい食感が楽しめる。キャベツは熱を加えると豊富に含まれるビタミンCが壊れてしまうので、ぜひ生でいただこう。

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