ラテンアメリカンアート「LAM AND THE POETS」

2016/06/08

ポスター中国人の父とヒスパニック系の母を持つキューバ人画家ウィルフレド・ラムの展覧会が8月7日まで広東美術館で開催中だ。フランスを第二の祖国とした彼は西洋絵画のモダニズムと、アフリカン、そしてカリビアンのシンボルを掛け合わせたアートを初めて手掛けたパイオニア的存在として知られている。革新的で前衛的な芸術を指すアヴァンギャルドの動きを支持し、自身も自由と未知なるものへの憧れを強くしたラムの描く絵画は、どれも独特の世界観を持つものが多く、いわゆる「とっつきにくさ」があるのだが、同時に目が離せず思わずそこに立ち尽くしてしまうような不思議な魅力をもつ。私たちに訴えたかった彼のメッセージはいったい何だったのか。思わず考えさせられる絵画展に、ぜひ足を運んでみよう。