香港にもある雑貨の不思議空間「文化屋雑貨店」尖沙咀(チムサーチョイ)
「文化屋雑貨店」と聞いて、真っ先に原宿の店舗を思い浮かべる方も多いだろう。名物店主・長谷川義太郎氏が店を開いたのは40年前。高度成長期であった日本に逆らうように、古い物を集めて雑貨屋を開店した。しかし、その原宿店は今年1月に惜しまれつつも閉店し、これからは海外の要望を視野に展開をしていくという。
今回紹介する店は、そんな長谷川氏の理念がしっかり根付いた香港にある「文化屋雑貨店」。オーナーであるレックス(Rex)さんは、友人と共同で2009年に同店をオープン。最初の店舗は、ヤウマーテイ(油麻地)にあり、2年程前に現在の場所に移転したという。MTRチムサーチョイ(尖沙咀)駅から徒歩5分、ショッピングモール「The ONE」のすぐそばにある同店は、観光の中心地にありながら、周りには韓国食品を扱う店が並び、古びた建物も多くローカル感の味わえる場所に位置する。店の入口は、なんと花屋の中。一見花屋に花を買いに来たような感じだが、店の奥に階段があり上がっていくとドアが見えてくる。そんな文化の入り混じった場所こそが、探し求めていた場所だという。幼い頃から日本に興味を抱いていたというレックスさんは、東京の文化服装学院にて服飾を学び、そこで日本の原宿にある文化屋雑貨店を知る。長谷川氏による「文化屋クリエイティブ概念」に胸を打たれ、同店を開くことを決意。「香港の人々は、儲けを1番に考えているが、同店において儲けは関係ない。作りたいものを作り、自由に販売をする。」とレックスさんは語る。
店内は、食器から洋服までずらりと並び、台湾、タイ、日本のものなど国境もまた関係ない。オーナー自身も洋服の作成を行っており、店内奥にその商品が並ぶ。男性物の服や小物類だが、アンティークが大好きだというオーナーらしいオリジナルなものばかり。これがまた上品な男性のオシャレを感じることができる。
また、最新の商品として同店に姿を現したのが、寿司ソックス(HKD88)だ。海老やネギトロ、タコなどのデザインが寿司そのもので、一風変わったプレゼントを探している方におススメ。そのほか割り箸が鉛筆になっていたりと、1つ1つ見ているだけでも楽しい。
所狭しと並べられた雑貨には、オーナーのこだわりが存分に感じられる。日本語を流暢に話すレックスさんからこだわりの1品の秘話なども聞けるかも?! ぜひ気軽に立ち寄ってみよう。
文化屋雑貨店
住所:1/F., 22 Kimberley St., TST
時間:月~日 13:00~22:00
電話:(852)2721-2227
フェイスブック:https://www.facebook.com/bunkayazakkaten