関西弁超訳論語「人生の行き先編」日本語学校(八田真太)

2015/07/28

心に沁みる大阪弁訳

原文 現代中国語訳 日本語現代語訳

孔子親にとったらあんたはいくつになっても子供なんや。
心配させるんは親不孝やで。人生の行き先もちゃんと言うんやで。

 

 

 

「僕はこれを学んだ!」

子供のおつかいのような一節ですが、親というものはとにかく子供のことが心配でなりません。ですからとにかく自分の目の届くところ、世話ができるところにおいておきたい、そう思うのが親心です。これは子供がいくつになっても変わることはありません。特に母親はそうでしょう。親に心配をかけないことが『親孝行』なら、親に心配をかけることは『親不孝』だと言え
るでしょう。親に色々プレゼントをあげたり、食事をご馳走したり、旅行に連れて行ったり、それも大変結構ですが結婚や就職で親元を離れて暮らしているあなた。家を出る時は新しい住居のことは伝えたけれど、それからどういう計画で人生を歩むのかしっかり伝えて家を出て来ましたか?論語のこの一説「行き先」というのはあなたのこれから進む人生の方向、目標をも意味しています。「わが子はどういう人生を考えているのだろう。」もしかしたらあなた自身もわからないかも知れません。それならこれをいい機会として自分の人生の方向を見つめ直してみませんか。もし目標が定まったら是非折に触れご両親にお伝えください。両親から耳の痛い話を聞くことになるかも知れませんが、親孝行だと思って我慢しましょう。

 

 

動物のイラスト八田真太(HATTA SHINTA)
1977年神戸市出身。立命館大学卒業後、単身中国広州に渡り日本語学校を設立。広州市柔道協会日本人顧問、広州日本語教師連絡会会長等。雲南省に「雲南省恵民郷八田希望小学校」寄贈。好きな言葉は「人間万事塞翁が馬」。近著に「孔子がもし関西人だったら?」というコンセプトで「論語」を関西弁風にアレンジした「関西弁超訳論語(アールズ出版)」が全国の書店にて絶賛発売中!
ブログアドレス:http://schoolcity.jp/koucyou
Eメール:hatta_shinta@joyful-net.com

 

Pocket
LINEで送る