読むだけでママが笑顔に「ままサプリ」第187回
母を燃やすという事件 ~愛着障害~
21歳の学生が「母を燃やす」という痛ましい事件がおきました。
自宅で亡くなっていた母を公園のカマドで長時間に渡り骨になるまで焼いたということで、
死亡した経緯は報道されていませんでしたが、かなりショッキングな事件でした。
私はコロナ禍、愛犬を亡くしています。
上海から送られてきた愛犬の火葬の画像を見たとき
胸が締め付けられ、かなり長い間あとを引きました。
一緒に過ごしたカタチある存在が焼かれて
無くなるということはとてもショッキングなことで、
主人と相談して息子たちに転送することをやめました。
大切なお母さんを焼く。
その異常な行動の裏に「愛着障害」があると言われます。
愛着障害とは、養育者との愛着が何らかの理由で形成されず、
子供の情緒や対人関係に問題が生じる状態です。
主に虐待や養育者との離別が原因で、
母親を代表とする養育者と子供との間に
愛着がうまく芽生えないことによって起こると言われています。
愛着障害には大きく2つの特徴に分かれます。
「反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)」
表情がなく、笑顔が見られない、
他の子どもとの交流がないなどの特徴をもち、
他者を警戒しすぎてしまい頼る事ができません。
自閉症スペクトラムの症状と似ているといわれています。
一方、それとは真逆の「脱抑制型対人交流愛着障害」
初対面の人にべたべたして抱っこやおんぶをせがんだり、
馴れ馴れしく場にそぐわない言動をしたりという特徴があります。
ADHDとの区別がつきにくいとされています。
対処療法をあげておきますね。
1. 子どもの頃に愛情を受けていたということを認識し直す。
この方法は親や養育者と何らかの理由
(亡くなったなど)で離れてしまった場合に有効です。
辛い別れの前の記憶を辿っていき、愛されていた記憶を再確認します。
2. 愛情をパートナーや友達から獲得し直す。
信頼できる身近な人達とのコミュニケーションやスキンシップを通して、
幼少期に得られなかった愛情を得ていくことです。
3. 自分の存在価値を認められる環境(正当な評価が下される職場など)に身を置く。
愛着障害を抱える人は自尊心や自己評価が低い傾向にあるので、
他者が自分の存在価値を認めてくれる事で大きく改善していきます。
子供を愛していない母親はいません。
けれど何らかのカタチで愛が伝わらなかったり、
自分を守るために子供を怒りや欲求不満のはけ口にしてしまうことがあります。
愛された記憶がない子どもたちが
この社会に根を張って生きていくことは本当に難しい。
「お母さん」という職業はつくづく大きな役割だと感じています。
お母さんが自分の置かれている環境に自分の辛い気持ちに「気づく」。
そしてどうしたらいいか?を考える。
それがとても大切だと思っています。
*参考「愛着障害子供時代を引きずる人々」岡田尊司著
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Kyou氏 プロフィール
海外で3兄弟を育てる中、人を育てる一大事業に頼れるものが何もないことに疑問を持つ。
現在上海ママたちに心理学、統計学、コーチングなどを基にした「ままサプリ」展開中。香港にて講座開催中♪
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