香港サッカー アジア域のクラブチーム国際大会、AFCカップ
アジアサッカー連盟(本部:クアラルンプール)が主催する、アジア域のクラブチームによる国際大会のひとつに、AFCカップという大会がある。
日本のJリーグや、韓国、中国、オーストラリア、タイ、またアラブ諸国の強豪チームがエントリーする大会として、AFCチャンピオンズリーグは日本でも知られているが、このAFCカップの存在は比較的知られていない。
あまりにも広大、且つサッカー後進国の多いアジア域では、国ごとに競技レベルの隔たりが大きい為、アジアサッカー連盟では、クラブチーム(リーグ)ランキングから大きく3つに分類して、競技レベル別の大会を催している。
AFCカップは、ランキング中位国のチャンピオンチームに出場枠が与えられており、近年はアセアン諸国とここ香港、またアラブの中堅国の覇者に出場枠が与えられている。
香港リーグからはここ数年2チームに出場枠が与えられており、今年は昨季リーグ覇者の南華(サウスチャイナ)と、出場枠プレーオフを勝ち上がった傑志(キッチー)が大会に駒を進めているので、大会のグループステージの試合が香港でも観戦できる。
今年は香港の2チームと同組となったチームに、4人の日本人選手が所属しており、怪我で香港遠征に帯同しなかった1人を除く3人が、香港での試合に出場した。
南華(サウスチャイナ)と同組になった、ヤンゴンユナイテッド(ミャンマー)に所属する吉野一基選手、傑志(キッチー)と同組の、タンピネスローヴァーズ(シンガポール)の川上典洋選手、プネーFC(インド)の和泉新選手が、旺角スタジアムのピッチにその勇姿を見せた。(タンピネスには山下訓広選手も所属しているが、怪我で遠征には帯同せず。)
この大会は日本では馴染みがないゆえに、彼らの活躍が日本で大きく取り上げられる事はないが、近年多くの日本人選手がプレーするアセアン諸国では、非常に注目された大会であり、試合の結果と共に彼ら助っ人選手のプレーは、良くも悪くも大きく取り上げられる。
アジアに渡った日本人選手は数多くいるが、3人のようにアジアサッカー連盟が主催する国際大会の舞台に立てるのは、ほんの一握りの選手であり、各国を代表する強豪チームに所属(移籍)する事が、選手たちの新たなモチベーションになっている。
香港に来た彼らと親交を深めた。筆者は舞台に立った彼らを心の底から誇りに思っている。いずれは彼らのような活躍が、日本の若い選手たちの夢となり、目標となるに違いない。そういう時代がやってくる。
≪つづく≫
文/池田宣雄
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