月刊スターツ通信 vol. 1
2019年5月の不動産市場 ~香港編~
はじめまして、香港で住宅およびオフィス探しのお手伝いをさせていただいているスターツです。今月より香港・広州の不動産市場に関する情報を皆さまにお届けしていきます。
香港に来たばかりの方は高額な住宅賃料に驚かれていると思いますが、比例してオフィス賃料もかなり値上がりしています。英国系不動産コンサルティング会社Knight Frankは「香港のオフィス賃料は今年下がるものの、依然として世界で最も高い状態が続いている」と述べました。また同会社の最新レポートによると、中環(セントラル)のオフィス賃料は2018年第四四半期に0.3%の減少となったものの、昨年1年間のオフィス賃料の上昇率は8%となりました。セントラルのオフィス賃料は堅調に上昇していますが、今後は香港島東部、尖沙咀(チムシャーツイ)でのオフィス開発に注目が集まっています。
昨年末、鰂魚涌(クアリーベイ)に新築のオフィスビル「One Taikoo Place(以下、ワン・タイク―プレイス)」がオープン、既に多くの大手企業がセントラルからワン・タイク―プレイスへ移転しました。デベロッパーのSwire Groupは「テナントの60パーセント以上が金融、法律、保険、コンサル会社等の専門的なサービス会社である」と発表しました。その他にもFacebookやRoyal Bank of Canada、AXA Investment Managers、Eversheds Sutherlandなどといった名立たる企業が入居しています。賃貸をスタートした昨年8月から3ヶ月後の11月にはすべて満室となり、再開発が進んでいるオフィスビル群Taikoo Placeエリアの注目度の高さが伺えます。
これらの要因としてはオフィス賃料の安さが1つだと考えられます。新築のAグレードオフィスにも関わらず、その賃料はおよそHK$65/sq.ft.程度で成約しています。例えばセントラルのオフィス平均賃料は約HK$126/sq.ft.で4,000sq.ft.のオフィスを借りていた場合、賃料だけで毎月HK$504,000が必要になります。同規模のオフィスをワン・タイク―プレイスで借りた場合、HK$260,000のオフィス賃料で済み、毎月HK$244,000の節約となります。日本円に換算した場合、年間約4,000万円以上の経費削減に繋がります。
さらに今年初めに中環(セントラル)と北角(ノースポイント)を結ぶバイパスが開通したことにより、利便性の高さも多くの企業が中環からの移転に繋がったと考えられます。
Hong Kong to hold top spot as world’s most expensive office market
(2019年2月26日掲載)
参照URL(www.china.org.cn/business/2019-02/26/content_74503784.htm)
One Taikoo Place Reaches Major Milestone with 100% Occupancy
(2018年11月7日掲載)
参照URL(www.taikooplace.com/en/media/2018/181107officefulloccupancy.aspx)
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