読むだけでママが笑顔に「ままサプリ」 第118回

2019/03/06

連載 第118回 タンブン(徳を積む)ということ

 

ベストシーズンのタイに呼んで頂きました。

 

タイは微笑みの国。

目が合うと静か~に微笑んでいて、静かな声で話し、何かをお願いすると想像以上の丁寧な対応がかえってきます。

とても穏やかな気分になります。

 

タイでは、「タンブン」という考え方が行き渡っています。

 

タンブンとは「見返りを求めない良い行い」すなわち「徳を積む」ことです。中国の道教でも同じことが謳われており、私たち日本人にもその精神が宿っています。

 

自分がしてほしいことを他人にもする。

自分がして欲しくないことはしない。

これは双方向の考え方で、自分が他人になにかをすると、なんらかの形で返ってくるということが前提となっています。

西洋でいうところのgive&takeですね。

 

東洋哲学では、自分がしてほしいことを人にしてあげたとしても、返ってこないこともある。でもそれは、巡り巡っって大きな「恩」となっていつかあなたの元に返ってくる。この世は一つ。見返りを求めない良い行いが、この世によい循環をもたらすという考え方なのです。

 

タンブンも仏教の教えです。

 

お坊さんに食物や生活用品を差し上げる。

お寺に行きお坊さんの説法を聞いて心を清める。

仏教の戒律を守る。

社会貢献や寄付など、見返りを求めない良い行いをする。

先祖や亡くなった人を供養する。

貧しい人にお金や食物を恵む。

年配者を敬い、後輩者を育てる。

生きとし生けるものに優しくする。

 

タイの人たちは、悪いことが起こると「タンブン」、いいことがあっても「タンブン」、気分が落ち込んだら「タンブン」。

まるで「タンブン」するために生きているかのようです 笑

この世に起こる全ての事象は繋がっていて、「徳を積む」行為が足りなかった結果が「今」なので、来世の自分のために「今」「徳を積む」のです。

 

だから、今したことは返ってこなくて当然。

むしろ返ってきたなら、それで相殺されるので小さな「善」にしかなりません。返ってこないことは、多くの人や物を巡り、大きな「善」となって自分に返ってきます。

 

もしもお子さんが、「挨拶をしても返ってこない。」「優しくしてもしてもらえない。」と嘆いていたら、「よかったね、天に徳を積んだね。」

と言って育ててあげてほしいと思います。

 

 

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Kyou氏Kyou氏 プロフィール
海外で3兄弟を育てる中、人を育てる一大事業に頼れるものが何もないことに疑問を持つ。
現在上海ママたちに心理学、統計学、コーチングなどを基にした「ままサプリ」展開中。香港にて講座開催中♪

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