人気若手ピアニスト「辻井伸行」香港公演!薄扶林

2019/03/06

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2013年に香港大学で創設されたMUSE(My University Spotlight Encounters)は広く香港市民に廉価で非常にレベルの高い音楽芸術を提供し、今や香港における音楽事業の大きな一翼を担う組織。学内ホールの音響効果や木材をふんだんに使ったたたずまいの素晴らしさは、観衆はもとより音楽家にも注目されている。このMuseは創設当初から世界中の一流音楽家を招聘しているが、今回日本の人気若手ピアニスト辻井伸行とアメリカのオルフェウス室内管弦楽団との香港公演が4月にMUSEの招きで開催される。

辻井は1988年東京生まれ。出生時から眼球が成長しない「小眼球症」と呼ばれる原因不明の障害で全盲であったが、幼少の頃よりピアノの才能に恵まれ、10歳でオーケストラと共演してデビューを飾る。2009年6月にアメリカのテキサス州で行われた「第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」で日本人として初優勝して以来、国際的に活躍している。また2011年には、幼少の頃からの自作曲や、映画やドラマのテーマ曲を集成した初の自作アルバム「神様のカルテ~辻井伸行自作集」をリリースし、本格的な作曲家としてのデビューを飾り、作曲家としても高い注目を集めている。

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辻井と共演するオルフェウス室内管弦楽団は1972年に若いソリスト級の音楽家によってニューヨークを拠点に創設された。指揮者を置かず、作品ごとにリーダーシップ的な役割をもつ音楽家をローテーションするシステム(オルフェウス・プロセス)を構築し、対話とコラボレーションを重視した綿密なリハーサルにより、多様なレパートリーにおいて高い評価を受け続けている。

今回演奏される作品は、香港公演後の日本ツアー(4/18~27)で全く取り上げられていない曲ばかりが選ばれているが、辻井が演奏するショパンのピアノ協奏曲第2番は、オルフェウス室内管弦楽団から委嘱されたニューヨーク在住の新進作曲家シュイン・リー(ShuyingLi)の編曲によるもの。昨秋ニューヨークでのこのコンビによる演奏で大きな注目を浴びた作品なので、絶対に聞き逃せない。オルフェウス室内管弦楽団の見事なアンサンブルと辻井ワールドとも言える独特の甘美で繊細、そして男性的な力強さが織りなすピアノの音色を堪能できる貴重なコンサートだ。

 

PPW読者特典!

1組2名様(8歳以上)に同コンサートのチケットをプレゼント。
お申込みは、メールでzets_ppw@pocketpage.com.hk(辻井伸行コンサート係宛て)まで。3月末必着。
当選者にのみ弊社より連絡を差し上げます。

 


場所:香港大学グランド・ホール(Lee Shau Kee Lecture Centre, Centennial Campus)
日時:4月13日(土) 20:00~
主催:MUSE https://muse.hku.hk
チケット:URBTIX https://ticket.urbtix.hk
料金:HKD150~450(8歳以上)

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