読むだけでママが笑顔に「ままサプリ」連載 第71回 褒めるということ

2018/03/21

私は褒めて育てることは推奨していません。
あ、決してけなして育てなさいと言っているのではありません笑

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「褒める」には3つの段階があります。
一つ目は、【子供の行動を褒める】
「テストで100点を取って偉いね。」と褒めると、子供はどう感じるでしょうか?
「100点は素晴らしいことなんだ!また100点取りたい!」と思いますね。

2つめは【子供の能力を褒める】
「100点取れるなんてあなたは頭がいいね。」と褒めるといかがでしょう?
「嬉しい!!ほかの科目も100点取るぞ!!」と思います。

素晴らしいじゃないですか。何が悪いの?と思いますよね笑

実は、この「褒める」は繰り返しを促す言葉なのです。
褒めることで実は調教しているのです。
「調教」と聞くと驚かれるかもしれません。
ですが、「褒める」ということは「それを繰り返してほしい」という気持ちが必ず裏にあるものです。
誰しも、褒められると嬉しい!
承認されると嬉しい!ので、もっともっとと頑張るようにできているのです。

けれども、人間は弱い生き物です。いつも100点が取れるわけではありません。
時に体調が悪かったり、モチベーションが上がらな
かったり、苦手な科目だったりします。

「行動」や「能力」を褒められてそれに応えてきた子供は、思わしくない結果になったときに激しく落ち込みます。
自分はダメだと自分を責めます。
また、周りでみている兄弟姉妹にもその影響は波及します。

いつもいい成績を褒められる兄弟がいた場合、勝手に比べて、勝手にコンプレックスを持ちます。

我が家も、長男、次男が絵が上手く、入賞したり、貼り出されたりするたびに褒めていました。
すると三男が絵を描きたがらなくなった時期がありました。
『「入賞する絵」「貼り出される絵」が価値のあるものだ』という価値観を知らず知らずのうちに彼に植え付けていたのだと思います。

ではどうすれば良かったのか?

3つめの「褒める」は【子供の価値観を褒める】です。
「今回100点が取れたのはあなたがこの教科を楽しんで一生懸命取り組んできた結果だね。」
その子供も、周りで聞いている兄弟も「楽しんで一生懸命取り組めば、どんなことでも叶えることができる。」というメッセージを受け取るでしょう。

大切なのは「行動、能力、結果」の裏にある子供の「価値観」に注目してあげること。

子供自身、自分の「価値観」が分かれば、どんなことにも応用でき、自分で自分を認め、信じることができるようになります。
それが後に大きな成果を上げるのだと思います。

Kyou氏

Kyou氏 プロフィール
海外で3兄弟を育てる中、人を育てる一大事業に頼れるものが何もないことに疑問を持つ。
現在上海ママたちに心理学、統計学、コーチングなどを基にした「ままサプリ」展開中。香港にて講座開催中♪

zets_PPW@pocketpage.com.hkまでお問い合わせください。

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